小豆島八十八ヶ所めぐり〜歩き遍路〜 7日目 「決意」

7月28日(月)、7日目。

おかげさまをもちまして、

基本的に一周周り終えました。

(2日目、打ち残した札所が2つありますが、

明日帰り際に打って帰ります)

今までは、朝7時に宿を出ていましたが、

今日は遅め・8時半に宿を出て、

「中山」という場所までバスに乗って行きました。

今日は、比較的涼しく、また道も間違えず

順調に全てが予定通り行きました。

(右上写真は、中山にある有名な棚田風景です)

一応最後の札所になります、

第56番・行者堂に着いた時、

「やっと終わった」と、ほっとした後、驚きました。

この札所は「役行者(えんのぎょうじゃ)」がご本尊なのです。

そんな札所は四国にもどこにもないかと思います。

私は、奈良・大峰山を開祖するなど、

弘法大師空海が登場する100年前・・・

今から約1300年前に登場した

山岳宗教(神仏習合)の元祖であります、この役行者を

「師匠」といいますか、弟子候補の一人といいますか、

精神の拠り所・・・といいますか、

言葉では表現しづらいですが、

『絶対的な存在』として崇め奉っています。

(だから、女人禁制の大峰山に登れないのは、残念ですが、

これも何らかの意味があるのでしょう。

大峰山に登れないから私は「遍路」しているのかも知れません)

一方、弘法大師空海は、

『絶対的な存在』には間違いないのですが、

どちらかと言うと、「同行二人」でいつも私の側にいて、

役行者よりも気軽に相談出来る存在という感じです。

(私の中では、役行者は大峰山で今も修行していて、

空海は今も高野山で修行していて、

時々こっそり山から降りてきて、私たちの修行を

サポートして下さっていると考えています・笑)

ま、そんな私にとって、特別で絶対的な存在である、

役行者が最後に、どーん!と出てこられ、

今後の私の人生の、何らかの方向性(新たな人生ミッション)を

決定づけられた「ある種の悟り」というものを掴みました。

ほんと、感無量の時間でした。

そして15時に、旭屋旅館に戻ってきました。

今日の後始末に、明日大阪に帰る準備をした後、

ほっと気が抜けたのか、猛烈な睡魔が襲い、

1時間ほど寝た後、近くのセブンイレブンで

アイスコーヒーと甘いパンをゲットし、

しばらくぼーっとしていました。

18時半。

26歳で小豆島に嫁に行った、

中学時代の大親友「きみこ」が

旦那さんと一緒に宿に迎えに来てくれて、

彼女のオススメだという『野の花(ののか)』

というとってもステキな創作料理のお店に

連れてってくれましたぁ〜(^0^)!

彼女とは10年ぶりくらいで、

本当にいろいろな話をベラベラさせていただきました!

生きてますとなんやかんやとあるけれど、

友達の幸せな生活を見ると、とっても嬉しいもんです。

彼女とは、誕生日が全く同じで、

昔から、なんだかフィーリングが合います。

今日始めて知ったのですが、

彼女の実家はずっと、奈良の三輪大社にお参りに

行き倒しているとのこと(驚)☆

オイオイ・・・私もここ4年くらい、

毎月ご祈祷受けに行っているんですけど(^^;)。

ほんと、私たち人間の思惟を超えた

『何か』大きい存在につき動かされ、

導かれているというということを

更に実感した出来事となりました。

ほんと、見える人だけでなく、

見えない大きな存在にも「おかげさま」の力を

頂いております(ー人ー)☆

今回の小豆島での歩き遍路修行の中で、

気づいたことがあります。

人生の節目というものが約10年毎に

起こっているということです。

私が18歳の時、芸術大学に入り、勉強し始めました。

28歳の時、起業し、29歳の時に始めて四国遍路に行きました。

そして今37歳。

38歳〜40歳代を迎えるにあたって、

私はもう一人で(自分だけのために)遍路修行をするのは

止めようと、今回決意しました。

もう8年間も、遍路修行や、三輪大社、大峰山・・・

あっちこっちの日本の原始宗教を使って、

私は修行(自己研鑽)をし続けて来ました。

おかげさまで、自分の中で、

ある一定のレベルまで「結願」させて頂いたという

手ごたえを今、感じています。

ちまたに溢れる穢れや煩悩に、大きく揺れ動かされることは

なくなりました。

(小さくはしょっちゅうあります・笑

揺れが小さいので、すぐ元に戻ります)

また清浄な自分と、煩悩まみれの穢れた自分(他人含む)とを

TPOに応じて切り離したり、一緒にさせることが

だんだんと出来るようになって来ました。

(=コントロール&客観視出来るようになりました)

つまり、内部環境(精神)が、修行によって安定して来たので

外部要因(他者の言動)によって

自身の精神がぶれまくるということが無くなって来て、

「ありのまま世界」を観れるようになって来たので、

未来や今(他者や自分の心)が見えない・分からないという

恐怖心からは開放されました。

そして「見えないから・・・こそ、希望を持つ・絶望しない」という

境地を掴めたような気がしています。

今後の遍路修行を通して、

誰か・・・遍路修行が必要な方や、遍路修行をされたい方の

サポートをしたいと、本格的に思うようになりました。

(実際今、そのようなサポートのご要望があり、少ししております)

ただ、私がこだわる「遍路」は、四国と小豆島だけにします。

なぜなら、空海が1200年前に遍路の原型を作ったのは

この2つの霊場だけだからです。

全国各地いろんなところに遍路修行の場所がありますが、

他は全て空海はほぼ関わっておらず、

すべて『四国の模倣』として、後世作られたものだからです。

それにあっちこっち手広く関わるのは

あまり好きではありません。

人生は選択と集中が必要です。欲を出してはいけませんし、

自分の器を遥かに越えることはしてはいけませんし、

自分が必要とされないことに、しゃしゃり出て行ってもいけません。

今までは、自分が救われたい・助けられたいと思って、

何かにトリツカレタように遍路をしていました。

だけど今は違います。

誰かのために遍路をしたいという想いがあり、

だから、これから行くご縁を持つ人のために、

あれこれ調べたり、覚えたり、情報発信をしています。

(結局、誰かのために無心でやっていると、

その“徳”が自分に還って来るということも掴みました)

40歳代を数年後に控え、

自分のためのだけの人生遍路だけでなく、

「誰かのために生きる」という生き方を歩むための準備を

この数年・・・40歳になるまでにしたいと思います。

早速、遍路中に、実際に生きておられる(!?)

我が人生の師匠と、10月に再会出来る!ということが決まり、

今からワクワクしています☆

本当にご多忙で有名な方ですので、ありがたいです。

10月お会いするまでに、自分にとって必要なものを

必死であれこれ整えておくと、決意しました。

こんな感じで、次、次へと、

必要な出合い(苦難も含め)が順番にやって来ます。

本当に、感謝、感謝です。。。

これからも全てのご縁を自分の糧にして参ります。

・・・今後の人生の方向性を、

しっかりと大地に根付かせて下さったのが、

今回の小豆島遍路とのご縁(意味)だったようです。

こんな感じで、まずは40歳代・・・

ワンステップ上がって、

今与えられている『人生遍路』をまっとうしていきます。

この旅で出会ったみなさま、お世話になったみなさま、

本当にありがとうございました。

★小豆島八十八ヵ所めぐり公式HP http://reijokai.com/

★小豆島旅ナビ ホームページ http://shodoshima.or.jp/