人間の4つの教育パターン 〜薫化(くんか)について〜

先日、大阪のNHKホールで開催された、

一般社団法人倫理研究所(家庭倫理の会)主催の

「教育再生フォーラム」に参加させていただきました。

私は、独身女子なんで、

子育てとかまだ関係ないのですが(一生!?)、

入っています「家庭倫理の会中河内」のおばさま方に

絶対に行くようにと半ば強制されて???

参加させていただいたのですが、

第一部の丸山敏秋理事長の講演、第二部のパネルディスカッション

(我ら八尾市の田中誠太市長もパネリストとして参加)、

両方とってもよかったです。

このフォーラムに参加して、

最も『目からウロコ』だった凄い気づきを

一つだけご紹介させていただきます。

丸山理事長曰く・・・

人間には、4つの教育(学習)パターン・方法があるとのことです。

(右図をご覧下さい)

【パターン①:教化(きょうか)】

大人(=教える側)が、意識的に、子供(=教えられる側)に教える。

<例:学校の授業、しつけ教育>

大人が何らかの意図や意識を持って、

子供に「こうあるべきだ、こうすべきだ」とトップダウンで教育するという

教育アプローチの方法です。

このアプローチが最もメジャーで、いちいち説明しなくても、

みなさんよ〜く知っている方法です。

【パターン②:倣化(ほうか)】

「倣化」の「倣」は「模倣」の倣です。

つまり「真似る」ことによって、学ぶという方法です。

真似をされる大人は無意識に、生活しています。

その後姿を見て、子供は真似、学習し、その大人の姿通りに

生活したり、同じ価値観が形成されていきます。

<例:「子は親の後姿を見て育つ」

「子は親の言うとおりではなく、した通りに育つ」>

【パターン③:感化(かんか)】

親が意識的に、子供に「こうなって欲しい」という願望があり、

その願望通りに、子供が成長していくということです。

<例:「私はピアニストになりたかった。だから子供になって欲しい」と

母親が幼い娘にピアノを買い与え、ピアノを習わせる。

で、娘は音楽大学に入学し、ピアニストを目指す。

「息子には俺の作った会社を継いで欲しい」と思い、それに関連する分野の学校に行かせ、

就職もその分野の会社に就職させ、数年間の修行期間を経て、親の会社に就職させ、

二代目社長として育てていく。息子もその人生に納得している。等>

以上3つのパターンは、

日常生活のあらゆる人間関係において、

体験的に「あるよな〜」って、ガッテン☆行かはると思います。

目からウロコ&納得だったのは、次の「薫化」です。

【パターン④:薫化(くんか)】

教える側の大人も、教わる側の子供も『無意識』に・・・

いろんなことが伝わっているというのです。

いつの間にか服に家庭の臭いがしみついているように

一つ屋根の下に一緒に暮らしているだけで、

影響を受け合っているのです。

こんな教育パターンを・・・

「空気の教育」

と言うんだそうです。

空気感染するウイルスのように、

なんとなく、相手に思っていることが分かり、

影響&共鳴し合っているという親子。。。

例えば、親が意識的に、

子供に「部屋を綺麗に片付なさい」と言っても、

親自身が自分の部屋を綺麗に片付けていなかったら、

子供が心の底から納得をして、片付ける訳がありません。

口で「教化」しても、この「薫化」により、

お互い、なんとな〜くダラダラと自分たちの部屋が汚れたままで、

生活し続けてしまうでしょう。

親の『言動不一致』は、

そのまま子供に『投影』されて(※親子相関の原理)、

子供が親の願望通りに動きませんし、

子供の親と同じ『言動不一致』の大人になってしまいます。

(同一レベル&以下の人間の再生産)

子育ては、まず『親育て』であり、

川で言う「上流」にある親がまず、自分自身を正し、

言動一致の人間に成れれば、「下流」である子供も勝手に、

親の願い通りの、素晴らしい人格者に成っていきます。

私自身、子供がいないので、

そのようなことがより客観的に観えます。

正に「カエルの子はカエル」で、見事に同じです。

天の采配は見事で、狂いがなく、そして絶妙です。

なお、以上の4つの教育パターンは、

親子関係以外にも、夫婦関係、会社の上司&部下の関係・・・

人間関係全てに応用が可能です。

(親子関係が一番シンプルに分かりやすく、表面化してくるようです)

ほんと、人間って、面白いですね(%笑う女%)(%王冠%)