「加害者」は一昔前は「被害者」だった。

「加害者」は一昔前は「被害者」だった。

…という言葉が最近納得しています。

先日NHKでDV被害者の特集をやっていました。

被害者相談のカウンセラーが、

一向に減らない被害者のカウンセリングだけでは

この問題は解決しないと、

加害者のカウンセリングも始められました。

ある加害者男性が登場し、

何故彼は繰り返し女性対して異常に執着し続けるのか?

その原因の一つを見つけられました。

それは彼とその母親との関係です。

彼が小さい頃家にやって来た犬を彼は凄く可愛いがっていました。

ところが彼の母親は犬にエサを与えず、

餓死させたというのです。

日に日に弱くなっていく犬に何も出来ない自分…

また愛する母親に、

この犬のように自分も捨てられてしまうかも知れないという恐怖が、

今も無意識の中に残っていて、

「女性」というものに捨てられたくないという恐怖心に変わり、

彼の異常な執着や攻撃行動に繋がっているというのです。

彼の母親の異常なエピソードは1つしか出てきませんでしたが、

彼の母親は尋常でない精神を持っていたから、

息子も歪んでおかしくなってしまったのでしょう。

正に世代を超えた罪による「因果応報」現象です。

今あちこちで子供見守り運動(被害者を無くす活動)が盛んにされています。

親族だけでなく、地域の人たちの目が事件発生の抑止力にもなり、

早期発見にも繋がります。

だけど、もう一つすべきなのが

「加害者を無くす活動」だと思われます。

サッカーや野球にも攻めと守りという

2つのアプローチがあるように、

この手のことも2つでワンセットであります。

瞬間的に怨念が極限に達する突発性ではなく、

長年の怨念蓄積型の事件を犯す加害者の殆どは

地域社会の中で生きていても孤立化しており、

社会(近所の人たちに)溶け込んでいけないようです。

こうなってから、社会復帰するのは物凄く難しいので、

このような人が育ってしまわないような

社会のサポートシステムが必要のようです。

そして人生はやっぱり『自己責任』なので、

マトモな人間が育つための『適正な教育』が一番肝要なんだと

その番組を見て感じました。。。