「成功者の条件」 中編

以上7つの要素全てを、

成功者は一人の人間一つの組織(コミュニティ)の中で融合させ、

調和させておられます。

「どれか」ではなく「どれも」です。

『偏り』ではなく、『中庸』です。すべての要素を持ち合わせています。

「天の時 地の利 人の和」

上記3つが揃った時、物事が成就すると言われています。

成功者はその全てを持っている、

もしくは、成功者が中心となる組織の中で分担して持っています。

・・・あと、その他の補足ですが、

成功者は、成功に向かって、真っ直ぐによそ見しないで

コツコツと歩んでおられます。

成功しない人・成功する速度が遅い人は

わき見運転をしたり、わき道にそれて

本来の成功への道に戻って来られなかったりします。

成功者は、自らの欲(性欲、名誉欲、物欲などの邪念)に

振り回される時間は持っていません。

成功者はとにかく常に真面目です。常にド真剣です。

朝は真面目、夜は不真面目・・・

この人の前では正直、あの人の前では嘘偽りという二面性がありません。

(もしくは、その二面性をTPOに応じて完璧に演じきっておられます。

要は成功者に中途半端な人間はいないということです。とにかく徹底しています)

そして奥様、家族、社員などの仲間を大切にされておられます。

(もちろん親祖先、子供孫もです)

自分が仲間を大切にするから、仲間から大切にされるのです。

奥様に大切にされない経営者は、奥様を大切にしていないのです。

奥様以外に異性を抱く・異性の方向に心向かう経営者は

「全一統体の原理」で、経営(心)も迷走し、

別の方向へ向かって行っているのです。

迷走する・迷うということはつまり、心が定まっていないのです。

心が定まっていないから、方向を、行くべき道を見失い彷徨い続け、

結局己自身の心が、成功へと遠ざけているのです。

成功者は余計な感情(情念)に執着もしないし、

情念を絶つ修行(タイミング)も絶妙です。

そして己の情念が己を足元から崩壊させるということを知っています。

経営者(人間)は、畑の畝と一緒で、

ほっておいたら・何もしなかったら、

雑草(雑念・邪念)がどんどん生えて来ます。

人の命を預かる社会的影響力が大きい経営者程、

自らを律し、自分勝手な煩悩を排除する・・・といいますか、

「自分だけがよければいい」という悪い煩悩のエネルギーを、

「自分も、みんなもいいように」と善い方向にエネルギーを向ける・・・

つまり「昇華」させておられます。

余りにも、ここのレベルで迷走している方が多いので、

私はここではっきりと申し上げさせていただきます。

本当に成功されたいのでしょうか?

それとも、自己満足だけの快楽の世界に

溺れ続けたいだけなのでしょうか?

果たして、それで一体誰が、何が幸せになってゆくのでしょうか?

私はそんな人間にはっきりと問うて、答えを教えて頂きたいです。

そんな愚かな大人が多いから、彷徨う子供が増えて来てしまうのです。

経営は、そして人生は

ナンボ稼ぐか、ナンボ残すかではない。

モノカネではないのです。

生きていく上でモノカネは重要であります。

幸せになるために、モノカネは必要であります。

しかしながら、それが行き過ぎて、モノカネ(見える幸せ)を追求し過ぎる余り、

本来求めるべき、心の充足(見えない満足)つまり

「幸福」が置き去りになっています。

先程書かせて頂きました「精神革命」は、

このような感じで、物質的豊かさに固持し続けて来た結果

置き去りにされて来た、人間本来の幸福への矛盾を

解決する為に起こすべき革命であります。

<つづく>