先日高野山でご縁を頂いた、
大先達のお話の中の一つ・・・
「先達」には、大きく分けて、3つあるとのことです。
①職業先達
②修行先達
③ボランティア先達
①職業先達とは、その名の通り
「先達」をビジネスにされておられる人のことです。
大手旅行会社などでバス遍路に行きますと、
必ず先達さんがついて来られ、
一緒にお経を唱えたり、霊場の案内をされたりします。
旅行会社からお金を貰っているので、「職業遍路」となります。
この職業遍路でのお参りは、先達としての巡礼回数に
カウントしてはいけないという暗黙のルールが
霊場会(お遍路さんのコミュニティの中)ではあるようですが、
(人様からお金を貰って遍路をすることは『修行』ではなく、
『ビジネス』であるからです)
中にはこっそりカウントされ、『オレは●周も回ってるねんぞ〜」と
吹聴しまくっている人もおられるようです。
この娑婆の世界においては、いくら見た目や肩書は「お先達さん」であっても、
煩悩を持つ「ただの人間」であり、
裏表(陰陽、光と影、本音と建前)があるようですね。
(詳細は割愛いたします。散々裏話を聴いてしまいマシタ ^^;)
次に②修行遍路とは、
所謂「生涯学習的」に、意識を高めるため・・・
また自分磨きのために先達を取得し
ひたすら修行をしまくるというものであるようです。
最後に③ボランティア遍路とは、
その名の通りボランティアで、後進のお遍路さん(お先達さん)を育てたり、
何らかの理由で一人でお遍路さんに行けない人を、
お遍路道へとご案内をするという人のことを差すようです。
私はこの3つの、シンプルに分かりやすく
カテゴリー分けされた先達のお話をお伺いし、
なるほどな・・・☆と
深い納得と感銘を受けました。
私の個人的価値観といたしましては、
①職業遍路の存在を否定はしませんが、
自分はなるつもりはありません。
お金を稼ぐことは人生において基本的に重要なことですが、
わたしはお大師さん(信仰)の世界で稼ぐつもりはありません。
それに職業遍路の方々を見聞きいたしますが、
心底お付き合いしたいと思った方とはまだ一度もお会いしたことはありません。
どうもお遍路さん(=お客さん)や旅行会社、そして『お大師さん』に
「媚びている(寄生している)」という感じが、
その人たちの心から、ふんわりと漂って参ります。
その臭い(気)が、私をそんな人たちを近づけようとはしません。
②修行遍路と③ボランティア遍路の『ベストミックス型』が、
私の四国遍路修行においても、
そして私自身の人生においても、ベストじゃないんかな?と感じています。
これからも修行を通して、自分を磨き高め、
自他の幸せを追求し、達成して参りたいと思います(^^)。