叩く練習♪〜“煩悩”をサーフィンする〜

最近思うことがあります。

20代までの私は

「“煩悩”という海に溺れていた」かな・・・と。

20代の終わりにご縁あって

お遍路(お大師さん)や大峰(役行者)と出会い、

まるで空高く突き刺さる竹の棒に

巻き付きながら空に昇る(昇天する)朝顔のように、

私は真理というものに覚醒し、煩

悩というものを超剋する悟りの境地を目指して参りました。

ところが最近になって、

「“そもそも論”として、人間という存在

(つまり私。ごくごく小数の人間の形をした、

所謂『生き神様』以外の私たち凡人)は、

煩悩のカタマリであり、煩悩を完全に自らから

排除してしまうと、【即死】やな・・・と。

人間である限り、祓っても祓っても、

数や量は減っても煩悩は無くならないワ♪』ということに気付き、

「何故私はどんなに修業しても煩悩は無くならないのか?!」

という自己嫌悪感が一気に低下し、

安堵感や脱力感、開き直り感を感じまくり、

ますます人生が楽しくなって来ました。

何故煩悩を一切排除すると、我々凡人は死ぬのか?・・・

例えば、めちゃくちゃ極論ですが、

目の前に、100万円があれば命が助かる人がいるとします。

私は100万円だけ持っています。

煩悩が完全に無い人は目の前にいる人を始め、

あらゆる他者にあらゆる布施を致します。

だから目の前にそんな人がいたら、

惜しみ無く自分が持つ100万円を差し上げて

その人の命を救うでしょう。

しかしながら、この娑婆ではお金が無いと

衣食住すら叶いません。後は野垂れ死ぬだけです。

もしも煩悩豊かな私の目の前にそんな人が現れた場合は、

その人の人柄を観察した上で、

100万円のうち千円だけ差し上げる・1万円を貸してあげる・・・

もしくは「他を当たって下さい」と

その人の頼みを断るか致します(笑)。

この娑婆の世界では、このような感じで、

完全なる白か黒・0か100%とはっきり区別出来ることはほぼありません。

白と黒の間のグレー・0から100までの間を

常にユラユラと行き来しているのが、

娑婆世界における真理真実のようです。

それは見せかけの真理真実であり、

真の真理真実は絶対的に不変なのですが、

残念ながら娑婆の見せかけのコロコロ変わる・・・

“諸行無常”という川のに流れる“枯れ葉”を

真理真実だと誤認している人は多いです。

その見せかけの真理真実を言葉で表現するならば、

個人だけ・ある組織&コミュニティだけ・ある時代だけに通用する

【価値観】でしょうか?

ま、そのような感じで若くして真理真実を悟りたいと

必死こいておりますと、だんだんと煩悩の海から浮かび上がり、

いよいよ海から出て空に浮き上がって来る状態となります。

私は少しそのような、

何の苦難もない完全に満たされた神の状態を

エンジョイしていたのですが(笑)、

『このままでは人間らしくないし、

そもそも何の為に生まれて来たのかがワカラン!

生きてる間は娑婆世界で揉まれまくって修業し、

精進しなければ☆」と思い直し、また煩悩の海に着地しました(笑)。

が、また煩悩に溺れるのはムダにしんどいから嫌やなぁ・・・とも思い、

そこで思いついた、

私がこの娑婆の海を生き抜く方法が

『煩悩の海を楽しく真剣にサーフィンする』ということです(笑)。

煩悩に溺れ、

一瞬の自己快楽と引き換えに地獄の苦しみだけを味わうことでもなく、

さりとて人間として生きているにもかかわらず、

例えば山ばかり篭り、村に一切下りて来ない僧侶の如く・・・

また神仏という完全なる存在だけとお付き合いし、

神仏=善、人間=悪だから付き合わない、

嫌悪感を抱くという人間もまた地獄行きの人間とは

正反対の方向へ偏っているように感じるようになりました。

以上のようなことに気付いてからは、

人間を穢らわしい・汚いとかあまり感じなくなって、

以前より積極的に他者のコミュニティに入って行けるようになりました。

いくら人間の煩悩まみれの言動を見たり聞いたりされたりしても

「あらら。この方は地獄行きやね〜♪」と

さらっとかわせるようになって来ました。

つまり、いくら周りが穢れ汚くても、

影響を受けにくくなったので、

客観的にあれこれ人間観察をすることが出来、

それがめちゃくちゃ勉強になり楽しいんです。

「こんなことをしたからこの人はこの家系は地獄行きか〜・・・成程☆」と

人間サンプルを着々と増やしております。

話し変わりまして最近、ある2つのものを叩く練習をしています。

『豆木魚』はお四国で唱導する時、

みなさんとお経を合わせるために必要な道具です。

私は自分が唱えるお経に合わせて鳴らす練習をしています。

あと、「タンバリン」も練習しています。

これは私が入会する八尾商工会議所青年部の

12月例会にてバンド演奏をするので・・・

実は私は『YEGバンド』のボーカル担当で・・・(^^;)、

ある曲でバックコーラスとこのタンバリンを演奏するという

ミッションを与えられまして・・・

それで、カシャカシャ練習しています(^^;)。

ほんと・・・いろんなことに首を突っ込まして頂いている、

私の人生・・・

神仏系から俗っぽいことまで多種多様の経験をさせて頂き、

ありがたいなぁ・・・って思います(^人^)☆