『オモロイおっちゃん』、雑感☆

大阪・河内という風土の中で生まれ育った私は

『オモロイ』ということに対して

かなりの【こだわり。一種の“哲学”】を持っています。

きっと他の大阪人皆様方も大なり小なり

お持ちだと思われます。

私が生まれた頃にはまだ【河内のオッサン】という

生き物の“純血の末裔”(?)が生息していましたが、

ニッポン社会のグローバル化&平均値化現象により、

残念ながら現在はほぼ絶滅危惧種(?)となり、

ミス花子の『河内のオッサンの唄』の中にしか

元気に生息してなさそうな【河内のオッサン】です。

私はそんな河内のオッサン(=大阪のおっちゃん)と

オバチャンによって作られた“作品”そのものであり、

その創造主を私は密かにそして熱烈に慕い続けつつ、

確実にその血【スピリット】を引き継いでいます。

大阪のおっちゃんはとにかくオモロイ。

それからとにかくアホ。

訳ワカラン&意味不明な“俺ルール”の主義主張が激しく、

とにかく常に声がデカく喧嘩してるみたいで一見コワモテ。

だけどどこか愛嬌がありカワイくて自他に対して素直。

裏表はないが腹は黒い(笑)。

だけど、人情ドラマに涙する人間臭くてカッコイイ男。

もちろん、ただ単にアホなだけ・オモロイだけの

薄っぺらなまがい物のおっちゃん(オトコ)はいつの時代も多い。

そんな奴らを見かけたら

『オマエ、それでも男かぁ〜アホボケカス〜!』って

ボコボコにしばき回したる

(って、よしこちゃん一応女子なんですけどっ(^^;笑?)

誰かを喜ばせたい・よりよくしてあげたいと純真にそして賢く、

自分が率先垂範してアホになり、

オモロイおっちゃんになり切って、

人々を笑わせて幸せに導くのが真の大阪のおっちゃんである。

(と私は思う)

他者の幸福を思い、自分の智恵や能力によって

全身全霊で【笑わせる】のであって、

中途半端にしたり自分のアホさ愚かさを露呈して【笑われる】のではない。

それは【ただのアホ】と呼び、

大阪のおっちゃんが目指す真のアホとは

言葉同じでも意味は天地程に違う。

そんなまがい物の笑われる奴はアホではなく【バカ】と呼ぶ。

この【バカ】は大阪人としては最低の烙印である。

(ちなみに【バカ】に並ぶ最低の烙印は【オモン(面白く)ない奴】です・笑)

また一方で、

オモロイということに対してもカンチガイしているおっちゃんも多い。

自分やごく限られた人間(価値観がほぼ一致する人間)だけが

【オモロイ】と感じることは真のオモロイことではありません。

つまり【身内(ごく一部の人間だけ)のオモロイ】と

【社会的(万人ウケする)オモロイ】は質的内容やレベル・次元が全く違うのです。

それらを混同するおっちゃんは多く、

『バッカじゃないのぉ〜』って完全スルーしています(笑)。

先日今宮戎で福飴売りボランティアをしておりますと偶然、

かなり久しぶりに真にアホでオモロイ大阪のおっちゃんと出会い、

めちゃくちゃ感動いたしましたぁ〜(T0T)☆

そのおっちゃんは全身まっ黄色の『えべっさん』のコスプレを纏い、

同じく黄色の布袋を片手に持ち、

今宮戎の参道をゆっくり逆走しながら、

手当たり次第、道行く人や露店のスタッフに、

布袋から『五円玉』を一枚ずつ渡しながら、

『いい“ご縁”が来ますように〜』って

満面の笑顔で言いながら颯爽と去って行きました。

あの黄色い袋には百枚二百枚とかではない、

千枚単位のの五円玉がぎっしり詰まっていました。

ホンマ、めちゃくちゃアホなおっちゃんでした(笑)。

だけど、心底明るく、私たちにコテコテのオモロサと

爽やかな感動を5円玉と一緒に残してゆかれました。

他にも、私が聞いた話しですが、

今宮戎神社の大混雑した境内のおさい銭入れに、

10人程のおっちゃんたち(仲間)が

『いっせいの〜!』で同時に物凄い数のおさい銭(硬貨)をほうり投げ、

境内全体に、お金がじゃらじゃら言う音が轟き、

それを見聞きした観衆に大喝采を受けた聞きました。

粛々と1万円札を10枚入れるのではなく、

わざわざ銀行かどこかで札束を両替してたくさん小銭をゲットし、

更にわざわざ今宮戎神社まで、仲間と共に運んで来るって、

ホンマかなりアホで、そしてステキなおっちゃん達ですね。

大阪のおっちゃん、万歳〜っ(^0^)☆☆☆☆☆