日々四国遍路をしておりますと、
最近ヨーロッパ系の方が多くなったと感じています。
しかも殆どが歩き遍路です(一部、自転車&自動車遍路)。
2番・極楽寺のご住職曰く
「とりわけスペイン人が多い」とのことです。
その理由はどうやら、
スペインにも四国遍路と似たような修行の道があると聞き、
ずっと気になっていました。
以前BS番組でこの巡礼の道が紹介されていて・・・
更に日本語でのその巡礼路の紹介HP(下記)を見つけて、
今日・21日に東京で概要をさらっと教えて下さる
セミナーがあるということで参加してから、
大阪に戻って来ました。
![](/img/u43837/FI3987037_0E.jpg)
サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、
ローマに並ぶキリスト教の3大巡礼地の一つだそうです。
キリストの弟子である「聖ヤコブ」のお墓がそこにあり、
巡礼者はそこに向かって徒歩・自転車などで向かいます。
以前見たBSの番組を見て感じたことは、
古今東西、人間が求めるものや本質は変わらない・・・
ということです。
国や民族、場所は違っても、
真(まこと)の道を前に向いてちゃんと歩んでおりますと、
得られるもの・捨てられるものは同じのように感じました。
それにクリスチャンでなくても(どんな宗教を信じていても)
誰でも巡礼が出来、最後「巡礼証明書」等が
貰えるということです。
![](/img/u43837/FI3987037_1E.jpg)
一方、四国遍路とスペイン巡礼と大きく違うところは、
巡礼は片道の修行(自分の家や自分がスタートと決めた地点から、
ゴールであるサンティアゴ・デ・コンポステーラに行ったら終わり)で、
四国遍路は、自分がスタートと決めたお寺から、
88ヵ所のお寺全部回ったら終わり・・・ではなく、
自分が「終わり」と決めるまで、
何周もぐるぐると周り続けるということです。
同じ道をぐるぐる周り続けるのは、
一見非効率で無意味な感じがいたしますが、
人間死ぬまで修行(成長)・・・
日本人の【道〜DOU〜の精神】に即しております。
(だから、お四国参りは「四国巡礼」とは言いません「遍路」です)
![](/img/u43837/FI3987037_2E.jpg)
あと細かい違いは、四国遍路の場合は、
通過(チェック)ポイント「88ヵ所のお寺」と決まっていますが、
スペイン巡礼はざっくりとしか決まっていないということです。
四国遍路では「納経(ご朱印)帳」を持ちますが、
スペイン巡礼ではスタンプ帳のようなクレデンシャル(巡礼手帳)を持ち、
徒歩巡礼の場合は、ゴール手前の100キロから、
自転車などの乗り物の場合は200キロ前から、宿泊施設やお店など、
巡礼道沿いのいろんなところに置いてあるスタンプを
1日2個以上押してもらう必要があるとのことです。
なお、巡礼用の服装はスペイン巡礼では特に決まっていませんが、
ホタテ貝に十字架のような赤いマークをつけたものを
見えるところにぶら下げておくと、
周りの人たちは「この人は巡礼者やな」と
一目で分かるようになっているそうです。
四国遍路で言う「遍路宿(泊まるところ)」も、
結構安価なところが充実しているそうで、
地元のボランティアの方々があらゆるサポートを
巡礼者のためにされているとのことです。
![](/img/u43837/FI3987037_3E.jpg)
この巡礼路のうち、スペイン国内の道は、
1993年に「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として
ユネスコの世界遺産に登録されています。
私も今世、生きている間に一度、
スペイン巡礼に行ってみたいのですが、
行き帰りだけで3日かかり・・・
体力や言葉、食べ物等の心配もあり・・・(^^;)、
ここしばらくはお四国参りを極めたいなと
思っています(^人^)☆
【NPO法人日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会 公式HP】
![](/img/u43837/FI3987037_4E.jpg)