先日、岐阜・飛騨界隈に行っておりましたが、

ひょんなことからその3日前に観た

映画(DVD)『杉原千畝』にまつわる記念館が、

同じ岐阜の八百津町にあるということを知り、

そこに寄ってから大阪に帰りました。

杉原千畝(すぎはらちうね)は、

1900年(明治33年)元旦生まれ。

外交官として大東亜戦争(第二次世界大戦)中まで活躍した方で、

1939年リトアニアに領事館開設を命じられました。

そして1940年7月。

ヨーロッパ中に勢力を広げる

ナチス・ドイツの迫害から逃れるべく、

その日本領事館に押し寄せたユダヤ人難民に、

『人道博愛精神第一』とだ考え、

本国(日本政府)からの命令に背いて、

難民に対して日本への【通過ビザ】を発行しまくり、

およそ6千人のユダヤ人の命を救いました。

紆余曲折の後、戦後帰国した千畝は、

上からの命令に背いたのを理由に外交官をクビになり、

外務省から存在を抹殺され、

戦後の我々日本人は千畝の偉業・存在を

知ることはありませんでした。

しかしながら千畝に命を救われた

ユダヤの方々はその恩義を忘れてはいませんでした。

その一人が、イスラエルの宗教大臣となり、

1969年に千畝に勲章を授与、

更に1985年イスラエルが

「諸国民の中の正義の人賞」を千畝に授与します。

その翌年千畝は86歳で亡くなります。

千畝の偉業を知った

鈴木宗男・外務政務次官(当時)は、

1991年頃よ千畝の名誉回復に尽力するなどされ、

そして2000年千畝の生誕100年の年、

当時の河野外務大臣により、

正式に千畝の名誉回復が成されました。

昨年、戦後70年の節目ということで、

唐沢寿明・小雪主演の映画『杉原千畝』

放映されました。

感動でした。。。。。。

・・・こんな感じで、

ホウボウに潜む権力者達の意図的な策略により、

私たち善良な市民が知らされていない【真実】や、

偽りの真実【虚実】をばらまき、

私たちを欺き良からぬ方向へ導いているということを

私たちは的確に知るべきであり、

頭を賢く心は美しく素直にならなければならないと考えます。

ほんと、杉原千畝のような方が

大東亜戦争前後の時代に日本政府の中枢にいれば、

あんなバカげた戦争に堕ちていくことは無かったのですが・・・

無念で仕方がありません。

戦争で莫大な金儲けを仕掛けたハゲタカの罠に

まんまとハメられた井の中の蛙の愚かな日本の政治家等により、

完全にハメられました。

過ちは二度と繰り返してはなりません。

それが先の戦争で死んだ先祖への弔いであり

償いでもあります。

残念ながら今なお世界中で、

同じ種類の“罠の網”を張っている輩が蔓延っており、

善良な市民の生活が脅かしされ、

命を奪われ続けているのは紛れも無い事実であります。

●杉原千畝記念館 公式ホームページ
http://sugihara-museum.jp/

●映画『杉原千畝』公式ホームページ
http://www.sugihara-chiune.jp/

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<杉原千畝 「決断」>

(千畝が、日本領事館に押し寄せた全てのユダヤ人難民に

日本への通過ビザを発行しようと決断した時の文章)

「最初の回訓を受理した日は、一晩中私は考えた。考えつくした。

回訓を、文字通り民衆に伝えれば、そしてその通り実行すれば、

私は本省に対して従順であるとして、ほめられこそすれ、と考えた。

仮に当事者が私でなく、他の誰かであったとすれば、恐らく

百人が百人、東京の回訓通り、ビザ拒否の道を選んだだろう。

それは、何よりも、文官服務規程方、何条かの違反に対する

昇進停止、乃至、馘首が恐ろしいからである。

私も、何をかくそう、回訓を受けた日、一晩中考えた。

・・・果たして、浅慮、無責任、我無者らの職業軍人グループの、

対ナチス協調に迎合することによって、全世界に隠然たる勢力を擁する、

ユダヤ民族から永遠の恨みを買ってまで、旅行書類の不備、

公安配慮云々を盾にとって、ビザを拒否してもかまわないが、

それが果たして、国益に叶うことだというのか。

苦慮、煩悶の揚句、私はついに、人道、博愛精神第一という結論を得た。

そして私は、何も恐るることなく、職を賭して忠実にこれを実行し了えたと、

今も確信している」

(『決断・命のビザ』より 渡辺勝正編著・大正出版刊)

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杉原千畝が通っていたハルビン学院

(元南満洲鉄道株式会社の総裁、後藤新平の肝いりで設立された

ロシア語を学ぶための専門学校)のモットー「自治三訣」

「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして、報いを求めぬよう」

このモットーを実践し続けた人生だったようです。。。

ほんと、感動の杉原千畝記念館でした(%ニコ女%)(%星%)