おかげさまで無事“お四国”から戻り、
師走モードでドタバタいたしております〜
(アタフタ ^^;)。
今回のお遍路最終日・9日の最後は、
香川県坂出市にある79番天皇寺さんの
秘仏【ご本尊】十一面観音菩薩様の御開帳に
お伺いさせていただきました(ー人ー)☆
ご住職の沼野圭翠師とは「巡礼遍路研究会」という
任意団体でご縁を頂き、日々様々なことをお教え頂き、
今日はみっちり1時間半・・・多くのことをお話し下さり、
目からウロコ&感謝感動の時間となりました(^0^)!
天皇寺さんには、お寺につきものである「山門」がなく、
代わりに【三輪鳥居】という名前の鳥居がデンっ!と入口に立っており、
その鳥居の先には75代崇徳天皇
(本来、天皇家は【神道】ですよね?)が祀られているという、
一風変わったお寺です。
今回最も印象に残ったご住職のお話は・・・
過去6年程、私が“一日参り”させて頂いている
「三輪大社(大神神社)」の三輪信仰並びに
それを象徴した三輪鳥居と、お大師さん信仰(真言密教)とが
実は【神仏習合】という概念において、
全くもって同一のものであるということです(>0<)!!!!!
それら一見相反する「神」と「仏」の世界を、
長い歴史の中に存在した賢者たちの智慧によって
ジョイント・融合させた重要なきっかけ(存在&出来事)の一つが、
天照大御神と十一面観音菩薩・・・
そして京を追われ、この讃岐で無念の死を遂げた
75代崇徳天皇の怨念と、
その怨念を沈めようと努力した
78代二条天皇の信念だったということです。
ほんと、今までバラバラに何とな〜くお参りに行っていた、
三輪大社(神道)とお四国(仏教&真言密教)が、
この天皇寺さんのおかげで私の心の中でジョイントされ、
一つになっていった瞬間・手応えを感じました。
信仰の世界って、目に観えないし、
“非”現実的な世界ではありますが、
実は私たち凡人が理解し辛いハイレベルな
“超”現実的な世界であり、
現実(娑婆)世界にどっぷり浸かっているだけでは
到底ワカラン世界なのですが、
確実に在る世界やなぁ・・・と改めて感じました☆
そして実は【本当の私・もう一人の私】は、
その真理真実をもう既に理解していて、
それでそのもう一人の私に誘われるがままに、
【今の私】は、あっちこっちにプラプラ〜とお参りに行ったり、
勉強しに行ったりしているんやな・・・と感じました。
ほんと、超現実世界が観え、その世界的観点を持ち、
その観えているものの通りに生きれたら、
本当に生きながらにして極楽浄土にいるような心境
【即身成仏】やなぁって感じます。
あと、ご住職がおっしゃっておりましたが
「我々人間は、『仏に成ること』を目指すのではなく、
仏はただの【道しるべ】であり、仏になるための道・・・
仏という道やその存在の先にある自分の人生の目的や、
そのすべきことをこの人生遍路道上で、
確実に実現していくべきですかと思われます」とおっしゃり、
正に目からウロコです・・・
ほんと、物凄〜く感性知性(右脳左脳)双方に
ぐっ!と来る御言葉です。
そして
「お寺には『参道』がありますが、
これはただの当て字で実は『産道』なんですよ。
この世の道は苦・修行の道であり、
その最初の道がお母さんのお腹の中にある『産道』です。
なぜ自分がその産道を通り、この娑婆に生まれて来たのか・・・?
その意味・真意を、このお寺等の参道を通る時にまた、
元に帰る時に思い出して、
それを忘れず実践して欲しいという想いが
この『参道』には込められています。」
ふ、深いです。。。
この天皇寺の詳細は、添付写真の
『へんろ新聞』をご覧くださいマセ♪
なお、この御開帳は来年2月17日まで
されているとのことです〜(^^)☆
こんなかんだで、今回の“お四国”も大変意義深い、
感謝感激感動のお遍路となりました。。。
ありがとうございました(ー人ー)☆
【沼野ご住職より補足説明】
「廃仏毀釈の後は、崇徳院御霊は京都白峰神社へと遷されました。
よって現白峰宮の御神体は、天照大神であり
金山権現(カナヤマビメ、カナヤマビコ)となってます。」
とのことです♪
【写真】
1.79番天皇寺ご住職・沼野圭翠師と♪
2.天皇寺入口の三輪鳥居
3.天皇寺のいわれが紹介された『へんろ新聞』2016.11.1号