タイヤチェーンをつけ、
愛飲している大峯の名水「ごろごろ水」を採取し、
「女人結界門」に行きました。
ここから先は男性しか入ることは出来ません。
ほんと、女性の私にとって、
この門が聖地中の聖地!
物凄い鮮烈なパワーが山上ヶ岳から降りて来て、
私の両目の間辺りにぶつかって全身にヒカリを放ちます。
![](/img/u43837/FI3998197_0E.jpg)
・・・大峯の聖地中の聖地「大峯山(山上ヶ岳)」は
現代でも【女人禁制】となっています。
現代の男女平等の価値観から
「男尊女卑を肯定する象徴」として、
今でもごく一部の人たちが物議を醸し続けておりますが、
私はこの女人禁制を解くことには大反対で、
金輪際この考えは変わりません。
この霊峰中の霊峰である大峯は、
女人禁制であり続けたからこそ、
幾多の歴史的艱難が在っても、
現代に継承され続けて来たのだと私は確信しています。
だからユネスコの世界遺産にもなっています。
大峯を知れば知る程にまた愛する程に、
このお山は未来永劫女人禁制で
あるべきであるという認識は深まって行きます。
女人禁制を解こうとする私と同性である女性達は、
大峯の本当の素晴らしさ、
この地球上に大峯という聖地が残っていることの
希少価値を全くもって理解していない・・・
現代のみ通用する風潮(上辺)だけの価値観である
と私は捉えております。
風のようなコロコロ変わる儚き価値観に、
雄大なる大河の流れ(歴史)は、
巌の如く動じることはありません。
![](/img/u43837/FI3998197_1E.jpg)
ジェンダーフリーを叫ぶ女性達は
「男尊女卑を肯定する象徴」「過去の悪習」
であると叫んでおりますが、
かつて大峯を開創した役行者並びに
その精神をそのままに継承して来た行者や
洞川や吉野山と言った大峯を守り続けて来た村の方々の想いは、
本来の【女人禁制】は男尊女卑の概念ではなく、
「女性は、わざわざ命を懸けてまで大峯に登る必要はありません」
という【女性登拝不要論】に
立脚していたのではないか?と私は推測しています。
一般的に女性は人生において、
十月十日を経て子を産み育てて行くという、
男性には決して出来ない、大きな行の機会が用意されています。
特に昔の出産は、命懸けの行でした。
わざわざお山に行って命の危険を脅かす荒行をしなくても、
女性は出産等で、お山に登拝する程の、
いやそれ以上の功徳を積むことが出来るという訳です。
![](/img/u43837/FI3998197_2E.jpg)
あと別の観点から・・・
例えば、ある村に男性と女性が100人ずついたとします。
ある日、村の女性全員が大峯登拝に行き、
99人が滑落する等で死んだとすると、
その村には男性100人、女性1人のみになります。
そのような状態で十月十日経っても、
子供は1人しか生まれません。
逆に男性100人が大峯登拝に行き、99人死んだとしても、
残りの1人の男性が存在しておりますと、
十月十日後には、村に残る女性全員のお腹から
100人の子供が生まれ、
村の人口が減る・村(コミュニティ)が消滅することはありません。
これはめちゃくちゃ極論ですが要は、
少々男性が荒行で死んだとしても、生き残った男性が頑張れば、
昔の日本や世界は人口が減ることが無く、
安定したということです。
![](/img/u43837/FI3998197_3E.jpg)
そして何より、
この私を見て頂ければちょっとお分かり
頂けるかなと思いますが(笑)、
もしも女人禁制が解かれたら
私は間違いなく大峯に登拝しまくるでしょう(爆)!
この写真を撮影した時も、車4台が登り口に止まっていましたが、
ますます命の危険のある冬でも私は闘志を燃やして、
「この命、大峯にくれてやる〜」ってなもんで、
ガンガン☆登拝ることは間違いありません。
私のような勇ましい男性のような役割をする女性が、
この社会に増えたら、
世の男性陣は、一体どうなるのでしょうか?
そうでなくても(既にそんな風潮はありますが)、
「オトコって頼りないよね〜」
「別にオトコおらんでも食って行けるし♪」
「アホなオトコと結婚するくらいなら、一生独身の方がマシ。」
ってなもんで、
この【男性不要論】が勇ましい女性の中に蔓延り、
(比較的に独身の)男性の社会的存在価値がどんどん低下し、
結婚率&出産率、そして人口も減少してしまいます。
神の創造物として、
体力的には男性の方が優位に出来ているのですが、
精神的な部分では、女性の方が胆力があるので(出産するから?)、
女性の経済力(現代版「体力」のようなもの)や
精神力が向上して来ると、
そのような男性不要論が出て来てしまうのだと感じています。
従いまして、
【男性専科の、男性の男性による、叩き上げ道場】というものが、
この日本並びに地球上に必要不可欠であり、
それが大峯なのではないかなと思っています
(※その男性専門の道場の中に女性が混じってしまうと、
男性の気が散って、本来の修行項目が的確に進んでいきません)。
そんな血の気の多い・・・
大峯に登拝しようとする胆力のある男性(=お客様)が減り、
経済的に困難になって来た村の人等より、
経済的な観点から、女性に大峯の門戸を広げようとの声も
チラホラあるとも聞きましたが、
そんな俗な概念で大峯1300年の歴史を破壊するのは止めて欲しい!
と嘆いております(^^;)。
経済的問題なんて、自分たちの努力で何とかすべきであります。
明治の廃仏毀釈により、
女人禁制を解いた石鎚修験道(伊予・石鎚山)の聖地も2回、
登拝させて頂きましたが、やっぱり一般化・観光地化・・・
信仰心が無くても誰でも気軽に登れる山に成り下がってしまい、
パワーのあるお山の神々が昔と比べずいぶんいなくなってしまった・
力が弱くなってしまった感がいたしましたので、
せめて大峯だけは未来永劫、【女人禁制】であり続けて欲しいと、
私は切に願っております(ー人ー)☆
そんなかんだで、大阪に帰ります。
![](/img/u43837/FI3998197_4E.jpg)