始めてお遍路に出かけたのは29歳の終わり。
折りたたみ自転車で19日間かけて
一気にお参りしたのが最初でした。
あれから12年。
ご縁あって未だクルクル周り続けています(笑)♪
昔のことはどんどん忘れていってしまいますが、
何でも初めてのことは良く覚えています。
右も左も分からない不安な1周目のお遍路の時にも、
21番太龍寺へお参りに行くため、
このロープウェーに乗っていました。
![](/img/u43837/FI4007344_0E.jpg)
ロープウェーにはスタッフの男性が一人、
お客さんは私一人でした。
帰りも全く同じ状況で、行きかえりのロープウェーの中、
あれこれと楽しくお話させて頂いたことを覚えています。
そのスタッフのおにいさんが、私と同じ年の近藤さんでした。
当時は若い女性が一人でお遍路に行くのも、
折り畳み自転車で行くのも、そして
パソコン持って仕事しながら行くのも珍しく、
すぐに顔と名前を覚えられました(笑)。
![](/img/u43837/FI4007344_1E.jpg)
その後、私のお遍路ブログにコメントを下さったり、
その太龍寺ロープウェーに私が行くたびに、
近藤さんとお遍路や世間話とかしてました。
ここ数年は太龍寺自体お参りに行ってなかったのと、
行く度に近藤さんがお休みの日だったので、
お会い出来ませんでしたが
(そのうちに顔を忘れていきました^^;)、
今回ロープウェーの敷地のどこかで
私を見かけられたようで、
行きのロープウェーに乗った時に
「大橋さんですよね?」ってお声をかけてくださり、
5年ぶりくらいの再会をさせていただきました。
![](/img/u43837/FI4007344_2E.jpg)
私が初めて四国遍路をした時のことを
知っている人との再会は、
今の自分を深く見つめる・知る上で
とても重要な気づきを与えてくださいます。
近藤さんは「僕も全然変わってないですよ〜!」って
笑っておっしゃっていましたが、
確かに近藤さんも私も変わっていない(笑)。
毎日毎日、「もっと頑張らないと、変わらないと」と
何かに追い立てられるように生きておりますが、
「変わらないこと」もまた非常に重要なこと
なんだと気づきました。
以前、この太龍寺ロープウェーである業務事故があり、
ここの従業員さんが一人亡くなられたと聞き、
まさか近藤さんじゃないかとその後、
そこに行った時に「近藤さんはおられますか?」と
チケット販売スタッフのおねえさんに伺うと
「今日はお休みを頂いております」とおっしゃり、
内心「あ、生きておられるんや」と
ほっとしたことを覚えています。
亡くなられた方にはただただご冥福を
お祈りしておりますが、
変わらず元気に生きておられて、
変わらずまたお会いし、
ワイワイお話しして「ではまた〜」って言い合えるって
実は当たり前のことじゃなくって
【奇跡】なのかも知れないって、感じています。。。
これは近藤さんとの関係だけではなく、
日々出会う全ての方々との関係も同じです。
ほんと、お四国って、いろんな大切なことに
気づかせていただけます(=人=)☆
【写真】ロープウェーと太龍寺
![](/img/u43837/FI4007344_3E.jpg)