「隠岐神社と後鳥羽上皇」10月/隠岐旅⑤

隠岐神社は島前・中ノ島(海土町/あまちょう)にあります。

創建は意外と新しく、昭和14(1939)年です。

地元の方々の熱意により創建されたそうです。

この神社の御祭神は第82代・後鳥羽天皇です。

詳しくは三枚目の写真をご覧頂ければと思いますが、

かつてこの隠岐は、比較的身分の高い方の

島流しの場所であったようです。

1221年、鎌倉幕府執権の北条義時に対して

討伐の兵を挙げられましたが(承久の乱)、

朝廷側が敗北したためこの地に流され

1239年、崩御されました。

19年間この島におられ亡くなられ、

そして火葬されましたので、

行在所跡と火葬塚が隠岐神社に隣接してあります。

その時から800年弱経って、実際にこの地に立ちますと、

後鳥羽上皇の無念というものは今は観じられす、

この地でまたこの地の方々と共に、

それなりの慎ましく朗らかな日々を

お過ごしになられておられたのかな。。。と観じました。

火葬塚の敷地内に咲いている彼岸花には、

黄色い蝶がやって来て、また木の門には、

門と同じ色のカマキリが合掌(?)してはりました。

京には京の美しさがあり、隠岐には隠岐の

美しさがあるということを、

後鳥羽上皇も観じておられたのだと思いました。

歴史は幾重にも積み重なったミルフィーユのような、

また地層のようなものであり、

限りなく無限大に近い多次元多重構造的なものであり、

摩訶不思議でとても魅力的です(=人=)☆

なお、隠岐神社には「夜の隠岐神社まいり」というものがあり、

夜間拝観もやっているとのことです(詳しくはWEBで)。

隠岐の島は漁師の町であり、

漁師は空が暗い時にも漁をしている時があり、

お参りも夜間することもあるようです。

ですので夜間も本殿前にある2つの灯籠の明かりが

灯っている神社がちょこちょこありました。

なお、隠岐の島にある神社の場所や一の鳥居は、

船を停められる港に面している場所がかなりありました。

その土地土地の人の生活習慣・風土に

合わせた神社のかたちになっているのも

また面白いです(^^)♪

★隠岐神社 公式ホームページ

http://okijinja.sakura.ne.jp/

★島前・中ノ島(海土町)観光協会ホームページ

http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/spot/