昨年、愛媛・松山界隈へ四国遍路に行った時、
少し遍路道から逸れて「梅津寺駅」に行ってみました。
私と同世代の方はすぐにご理解頂けるかと思いますが、
この駅はちょうど30年前に放映されたテレビドラマ
『東京ラブストーリー』の終盤に出てくる、
めちゃくちゃ重要なシーンのロケ地です。
未だロケ地見学者がいるようで、案内看板と
「カンチのハンカチ」がついてました(笑)。
この梅津寺駅に行ってから、このドラマを
もう一度観てみたいと思っていて、
ようやくそれが叶いました(*^^*)♪
青春(中学)時代に見るのと、
アラフォー時代になって観るのとは、
また違った面白さや感動があり、
歴史に残る名作の奥深さ・素晴らしさをかみしめております。
中学生の私はただただ、主人公のリカとカンチ並びに
その周りの男女の恋愛模様を、
クラスメートとキャッキャ言っていただけですが(笑)、
今改めて観ると、「トレンディー(若い男女の恋愛)ドラマ」
という当時視聴率を稼げる素材を使って、
めちゃくちゃ奥深い・・・「愛とは何か?」
「人生とはどういうものか?」といった、
壮大且つ深遠なテーマを描いていると観じました。
30年前に見た時は、梅津寺駅での
リカとカンチとの最後の別れのシーンで
「リカ可愛そう〜!切なすぎる〜(T0T)!!!」って
号泣して終わりましたが、今回は違いました。
その梅津寺駅でのシーンの後、
ドラマは3年後になるのですが、
東京の街角でバッタリ、リカとカンチが再会し、
二人でちょっと話すのですが、
今の私はその再会シーンで涙、涙でした。。。☆
「あの時の経験があったからこそ、今の私がある」
「あの時の私に、がんばってたよ、って褒めてあげたい」
大好きだった男性(ひと)と一緒にはなれなかったけど、
今こうしてそれなりに幸せに生きていられるのは、
あの時の失恋(失敗)があったから・・・と。
そして最後の最後に満面の笑みで、
東京の人混みの中に消えていく、リカ役の鈴木保奈美さん。。。
「カーンチ!」と笑う、リカの笑顔は時代を超え、
今を生きる私たち老若男女を笑顔にするし元気にもしますが、
最後の最後の笑顔は、いろんなことを乗り越えて来た、
そしてまたこれからもいろんなことを乗り越えて行こうとする、
最高最強の笑顔やなぁ〜と、
私も笑顔、そして涙、涙。。。(T0T)☆
私が青春時代に見た、テレビドラマで
最も印象に残っているドラマが
この『東京ラブストーリー』な理由は
「トレンディードラマ」らしからぬ、
主人公同士が致し方無い理由で
ハッピーエンドにならない結末だったということがまずあって、
そして、それを観る視聴者の私たちに、
敢えてハッピーエンドにしなかったことが、
実は私たちに「真のハッピーエンドな人生とは何か?」という、
人生における重要なヒントを教えてくれているような気がしたからです。
・・・いろいろと失敗し、愛する人と結ばれなかったことが
果たして不幸なのでしょうか?
リカちゃんがカンチに失恋したのはまだ24歳でしょう。
人生、本当に、これからじゃーないですか。
それが20代であれ、40代であれ、60代であれ、
「まだまだこれからや」と、失敗を糧にし希望を絶やさずに
笑顔で努力し生きていれば、その先にあるのは
「ハッピーエンド」しかないじゃないですか。
人生、テレビドラマのようにハッピーエンドな、
そんなうまく行くことなんて、そんなに多くないじゃないですか。
そんな日々失敗の多い、私たちの代表としてリカちゃんは、
そんな境遇になってくれて、
「リカちゃんのように、大失敗しても、
大好きな人と二度と会えなくなっても、また、がんばろう。」
となったのではないでしょうか。
このドラマが放映された頃までは、夢や希望って、
【社会という誰か】が与えてくれたり、示してくれていた時代でした。
確かに、それはこの社会・コミュニティに属する私たちには
必要だった“ステップ”(段階)だったと思います。
だけど今は違います。時代は殆どの人が
知らない間に変わっております。
バブル崩壊に各種人災・自然災害、
そしてコロナに地球規模の崩壊を経ながら、
個人個人が自らの手で自らの【精神革命】を
興す時代に入っています。
リカちゃんのように、純真なる笑顔〜心〜で持って、
自分らしい人生、自分の夢や希望を、
どんな状況や境遇にあっても構築すべく努力しながら、
おのおのが自らの描いたハッピーエンドを目指して、
有限なるこの時間(とき)の中で、生命(いのち)を燃やして、
この地球上で生きていくべきもの、、、なのではないでしょうか。
みんながおのおのの、オンリーワンの真の幸せを見つけ、
ハッピーエンドな人生を歩んで行って欲しいなぁ〜と、
心から願っています(=人=)宇留祈☆
【写真】梅津寺駅とドラマ『東京ラブストーリー』の
梅津寺駅でのシーン