「ちょこっと市」

数ヶ月に一度、四国・高松へ出張に行っているのですが、

香川県東かがわ市/国道11号線沿いにある、

とっても小さな産直市場「ちょこっと市」が

めっちゃ気になっていて・・・

先日ようやくそこに入ることが出来ました。

(※ここは営業時間が不定期と言いますか、

朝からお昼ぐらいまでしかやっていなかったり、

月曜日と水曜日が休みだったりと、田舎時間的な営業時間のようです)

店内は古くて素朴な建物で、6畳くらいの大きさです。

そこに地元で穫れた野菜や、手づくりの雑貨、

そして市販されている日常品が、

本当にちょこっとずつ置いてありました。

狭い上に、品数は少ないのですが、

例えばミニトマトが12個くらい袋に入ってて

税込み100円などなど、とにかく安いっ!!!!!

私の母の大好物である「金山寺味噌」がなんと☆

一つ350円で売られていて、思わず2個購入〜^^♪

(一般的にこの手の金山寺味噌であれば、500〜750円程します。

帰宅後食べましたが、めちゃくちゃ美味しい!!!!!)

レジにいるおばさまに馴れ馴れしく(?)話しかけました。

「このお店で売っているものは、どうしてこんなに安いんですか?!」

おばさま曰く「ここの近所に暮らす方々(主におばあちゃんたち)が、

自分たちの家で作ったものや余ったものを、

ちょこっとずつ持ち寄ってこのお店をやっているんです。

(※市販の日常品は近隣にスーパーが無いため、

徒歩移動しか出来ないお年寄りのために必要最小限の物のみ

販売されているそうです)

ですので、お客さんも地元の方ばかりです。

このあたりのお年寄りの方は、自分で自分が食べるもの・

使うものを作っているので、あまりお金を使われませんし、

ご近所で物々交換もされますし、、、自然も豊かですしね。

何もないところですが、お年寄りの方にとっては

住みやすい場所だと思います。」

要はここで暮らすお年寄りの方は、

ガツガツ人様からお金をむしり取る必要がないようです(笑)。

今持っているお金、今あるもの、

今あるコミュニティ(共同体)で食っていける/

それなりに楽しく生きていけるということです。

な、なんと素晴らしい地域なんでしょう〜!まさに桃源郷!

私はめちゃくちゃ感動しました☆

都会の人もみんな幸せになりたい・心身ともに

安心安全に平和に暮らしたいと思って、

ガツガツ働いて生きているのに、

逆に不安や不満を増やしている人が多い。

だけど、この「ちょこっと市」のあるコミュニティに属する方々は、

ガツガツしてなくて、めちゃくちゃ幸せそう。

私もこのコミュニティに入りたいなぁ〜と心底思いましたので、

また次回の高松出張の時に寄りたいと思います。

もう一つお店のおばさまに質問させていただきました。

「金山寺味噌は、紀州和歌山の名産ですが、

どうして香川・東かがわにあるのですか?」

「さぁ・・・分かりません。だけど、小さい時からずっと私も、

私の周りの人もこの地域では金山寺味噌を食べていますし、

手づくりしています。

この金山寺味噌も近所の●●さんが不定期で作ってて、

たまにこうしてここで買えるのですが、

とても人気ですぐに売り切れてしまいますよ。」

な、なるほどねぇ〜!

ちなみに、愛媛の伊予西条〜新居浜界隈(東予地区)も

金山寺味噌を食べる習慣があり、スーパーで結構見ました。

だけど、四国の他の地域では、金山寺味噌は見ておりません。

母が狂ったように???

「旅先に金山寺味噌があったら買って帰るように!」と

私に常に命令して来るので、

金山寺味噌がどの地域に売っているかは

カナリ敏感になっております(笑)。

で、ここからが私の推測ですが、昔の人は

「海上移動」が結構多かったので、船乗りさんたちが、

紀州から金山寺味噌をあっちこっちの海沿いの地域に広めて行き、

それが今でもその一部の地域で、

金山寺味噌をその地域の常備食として食べる習慣が

残っているのだと思っています。

ほんと、その土地土地の郷土史(文化風習)も非常に興味深く感動的です。

やっぱり、あっちこっち行くのは楽しいなぁ〜^^♪