「瀬戸大橋にて 〜時空を超えて【同行二人】〜」

先日、一人でマイカー遍路に行って来ました。

今回は、瀬戸大橋から四国入りしました。

途中、与島PAで瀬戸大橋を眺めてみました。

瀬戸大橋前線開通は1988年(昭和63年)、

今から36年前で私が10歳の時でした。

・・・私の父方の祖母(大橋キクエ)は、

私の知る限り、大橋家で唯一、信心深い、信仰心の篤い方で、

生前四国遍路にも2周お参りしていたと、

伯父(故人)から聞いていました。

今、私の手元にある、おばあちゃんの写真は、

1978年、1982年、そしてこの瀬戸大橋が開通した

1988年の文字が刻まれていますので、

少なくとも3回は四国遍路をしに四国にやって来たようです。

本州と四国が始めて橋/鉄道で結ばれた時が、

四国遍路の霊場寺院も大いに盛り上がっていたと、

霊場寺院に関係される長老がおっしゃっていました。

その盛り上がりの中に、私のおばあちゃんがいたことに、

36年の時空を超え、感慨深いものがありました。

・・・29歳の終わりに四国遍路と出会い、

なんやかんやありつつも、17年間続けて来ました。

ご縁あって、公認先達にもならせて頂きました。

大橋家一族からは、「若いのになんで何回も四国に行くの?!」

とあいも変わらず「宇宙人扱い」されていますが(笑)、

おばあちゃんは喜んでくれている・・・

今も一緒にお参り【同行二人】させて頂いているという想いが、

回数や年月を重ねる度に、その確信が深まっています。

おばあちゃんは私が15歳の時に、

あちらの世界に逝かれましたので、

おばあちゃんとは直接お遍路の話はしてませんが、

四国遍路のお土産として、31番竹林寺の文殊菩薩のお守りと、

37番岩本寺の小銭入れを貰い、今でも大切に持っていて、

お遍路の時に持っていってます(使っています)。

・・・私の公認先達の推薦寺である、64番前神寺(愛媛県西条市)

の方から数年前に、お寺の倉庫に長期間眠っていたという、

本堂再建記念の鉄製のキーホルダーと、

「弘法大師御入定千五百年遠忌法要参加記念」のバッジを頂きました。

なんとなーく、今回のお遍路からそれらを輪袈裟につけて

お参りをすることにしました。宝箱にずっと入れているよりも、

使ってあげた方が物も喜ぶかなと思いまして。。。

本堂再建記念の鉄製のキーホルダーは昭和47年(1972年)、

千五百年遠忌法要参加記念のバッジは昭和59年(1984年)のものだと、

インターネット検索で分かりました。

そして、なんとな〜く見ていた、1988年のおばあちゃんの

お遍路写真に一緒に写っていた、

中先達のおばあさんの輪袈裟(赤丸箇所)に、

この千五百年遠忌法要参加記念のバッジが

付いていることに気づきました(驚)☆

昭和47年は生まれてないし、昭和59年はまだ7歳ですし。。。

だけど、その時々にお遍路をされていた方々が

輪袈裟に付けておられたバッジやキーホルダーを私が今、

付けてお遍路をしていることに、、、更に深い感動がありました。

私のおばあちゃんだけではなく、

おばあちゃんと一緒にお遍路をしていた方々・・・もしかしたら、

過去、現在、未来、この四国遍路にご縁ある全ての方(の想い)と一緒に今、

私はお遍路をさせて頂いているのかも知れない。。。という、

今までに観じたことのない、いちお遍路さんとしての

【歓びと連帯感、そして使命感】を観じた次第です。

いつまでこの四国遍路、またこの人生とご縁があるのかは分かりませんが、

ご縁の続く限り【同行二人】、一つの大きな家族という意識でもって、

いろんな方々と共に遍路行を深めていきたいと思っています(=人=)☆