「沖縄旅⑨ 〜久高島・シャクトゥイ〜」

今年の旧暦の正月は2月10日(土)でした。

この日、久高島では島全体を上げて

「シャクトゥイ(酌取り)」という、お正月を祝う行事が

外間殿という祭場にて行われ、

いち旅人として1時間程、見学させて頂きました。

地元の方よりも、島外で暮らし帰省してきた親族、

そして観光客が圧倒的に多い感じで、

数百名の方々で賑わっていました。

「シャクトゥイ」とは、神人とお酌(銀盃)を交わして、

これから始まる年の健康を祈願する年始めの祭事です。

本土で言うところの「神社で初詣」といった感じです。

この日、実際に建物に入って祈願するのは島の男性のみで、

二人一組になり順番に入って行かれました。

(年の順番など、島の序列があるみたいでした。

正月の3日は女性から祈願が始まるそうです。

最近は島の外の人も祈願が出来るようになったと伺いました)

で、面白いのが二人が祈願をした後、建物の外に出てくると、

バックミュージックで奏でられていた三味線と太鼓が

急にアップテンポになり、祈願を終えた二人が踊りだすのです。

この踊り(カチャーシー)は、一年の祈願を終えた歓びを

踊りで表現しているのだそうです。

その二人に合わせて、その親族などの関係者か、

関係者じゃない赤の他人かは分からないのですが、

その二人と一緒に踊りだすのです(笑)!!!

それが、時間が過ぎるごとに踊りだす人が増え、

それに合わせて手拍子する人も増え、

外間殿にいる人たちに【一体感】が増していきました。

一方、シャクトゥイの順番を待つ人などが、

テントの下で缶ビールを飲み交わし、親睦を深めておられました。

そこにお酒のおつまみと思われる、

お酢の味がついたダイコンの食べ物を、

地元の中学生たちが配って歩いていました。

私はこの風景に、なんだか懐かしく思い、

ウルウルと感動いたしました。。。

古き良き日本のまつりの風景。

美しい日本の風景が冷凍保存されて、

この久高島に残っている観がいたしました。

他にも様々な祭事があるとのことですので、

機会があれば、また見学しに行きたいと思います。

お正月でしたので、あちらこちらに

日本の国旗がなびいておりました。

またその国旗にウルウルし、

合掌礼拝させていただきました(=人=)☆

「シャクトゥイ」の音色がうっすら聞こえる港で

沖縄本島に戻る船を待っていたら、

安座間港からのフェリーが着いて、たくさんの人が降りてきました。

「おばあちゃん〜!」と叫びながら、

おばあちゃんめがけて子供が走って抱き合っている風景などが

目の前で繰り広げられていました。

その一方で、単身赴任状態で久高島小中学校の先生をされている

若いおにいさんが子供を連れて、私と同じ船に乗って

元々自分が暮らしている沖縄本島へ行かれました。

来る人、行く人。みんな美しいなぁ。と、またまた感動。

全ての人間模様が、美しく観えてしまうのは、

久高島の美しさのおかげでしょうか。

ほんと、日本の中に沖縄があって、本当に良かった。

沖縄の中に日本があって、本当に良かった。

心からそう思っています。

これからも沖縄が沖縄らしく、美しい島でありますように。

・・・原始的な信仰である、太陽を象徴とする

大自然・大宇宙を崇拝する原始的宗教である【太陽信仰】は、

この地球上でかつてあちらこちらの人々が抱いていたものです。

人間はその叡智で持って、信仰というものを創造し、

神や仏という、人力を超える存在を観、畏敬信頼し続け、

この地球上で平和に暮らして来ました。

が、残念ながらその信仰は、人間の欲によって歪められ

派閥的な宗教というものに成り下がり、それが対立や分断、

戦争や紛争を生み出してしまっています。

太陽という、地球人類にとってかけがえのない、

唯一無二な存在を、全地球人が信仰するようになれば、

宗教的な対立や殺し合いもなく、平和に暮らせるのになぁ〜と、

未だ【太陽信仰】が根強く残る久高島に伺って、改めて観じた次第です。

ということで、今回の沖縄旅日記は終わりとなります。

お世話になったみなさま、ありがとうございました(=人=)☆

さて・・・次は3月と4月の四国遍路行のプランニングと

宿予約をさっさとやろ〜(>0<)!