サンフランシスコ2日目 −学ぶ−

サンフランシスコ2日目。

今日はCVE(Community Vocational enterprises)という職業訓練を行うNPOと NFF(Nonprofit finance fund )というfundへ視察に行きました。

CVE.

CASAにリンクする部分も多く特に学びが多かったです。

アメリカではよくある形なのか、
以前から話には聞いたことはあったけど、
NPOの下に子会社として株式のfor profit を3つ作る。

NPOの方がジョブトレーニング+メンタルヘルスの役目を果たし、
子会社としてのfor profitは カフェ事業、清掃、事務の3つの事業を行う。

NPOでドラッグ使用者、メンタルに問題がある人、ホームレス、
仕事をしたことがない人などがそれぞれジョブトレーニングを受け
実際に事業としての子会社へ送られるそう。
for profit の方の事業の収益をNPOに回すという形。
この2つがあわさって1つのCVE。

そうすることで税の操作、お金が回る仕組みができるというもの。

なっるほどー

完璧ビジネスベースで。
これってお金に関して言えば本当に必要な形。
うまくできてるな

ただ、事業の方で収益が出てなければこれまた意味もないのかもしれないけど・・

税 これが生命線。

NPOだけで勝負するのにも限界があって、
だからと言って株式会社のみというわけでもなくって。

両方を組み合わせることでうまくサイクルかできるんだ。

将来CASAにも必要な形なのかもしれません。

というか当たり前にこれでなくては成り立たないのかな。

たとえば、
カフェ事業の場合。

一般の市の施設などにカフェを設ける。
今日行ったところは精神科医の中にCVEのカフェがあって、
これは飲食という競争バリバリの中で打ち勝てるものらしい。

そこに競合はいない。

受け入れる側もCSRベースで受け入れる訳でもなく。そこはパフォーマンス。

あと、そういう施設とかだと、利用者はほぼ社員(社員食堂のようなイメージ)
だからお客さんがわっと来るわけではない。
そこでトレーニングを受けた当事者も段階的に営業になれることができる。

3つの子会社(清掃、カフェ、事務)にはそれぞれもちろんマネージャーがいる。
そしてそのマネージャーに必要なことは
お金も社会も見ることができる人。

ビジネスのボトムラインは1つ。
もうかるかもうからないか

ソーシャルな面でのボトムラインは3つ
お金、人のトレーニング、環境へのインパクト

CVEでは昔は、マネージャーをビジネス部門とソーシャル部門に分けていたそう。
でも分けてしまうと、双方に専門性が出すぎてしまってぶつかってしまう。
MISSIONに沿ったこともできなくなる。

そこで今は、マネージャーが一人で、
それはビジネスもソーシャルも両方を兼ねそろえられる人。
そうすることで視野も広まるから。

じゃぁ、その両方を兼ねそろえるためにはどんな勉強が必要なんだろう?
素直に疑問だった。

CVEのマネージャさんは
NPOを立ち上げた経験と、IT会社を経営したバックグランドを持っていた。

組織が大きくなっていってCVEのようになると
もちろんそれぞれではっきりとした役割は必要だな。
組織だから。

ケアする人、マネージメントする人。

そこの線を無理に超える必要はなくって。

だからこそマネージャーが必要なんだけど。

ただ、今の自分の場合を考えた。
今は4人の女性と形を作ることにこだわる。
だから、本当に密な関係を持ち、直に女性達のニーズや不満、エンパワメントを
目の前で感じられる。
一緒にやってるなって。

もしモデルができて、事業が拡大していって、組織だっていったとき、
そうなった時の私の立ち位置どうなるのかな。

当事者の人たちと密に直接かかわることは
私の仕事ではなくなってしまう。

なんだか、アメリカで見ること、聞くことの規模がでかくって
もちろん感じることも多くって。

ビジネスとして成り立たせる
継続させる

それってこういうことかって肌で感じられる。
私にとっては、
CASAに必要なことはfundとかの話を聞いてたら、
お金を回す仕組みというよりも、

CASAが立ち上げのときにどのようなfund、どんなお金に頼るべきなのか、そこが知れる本当にいい勉強。金森さんも補足の説明でCASAにとって実務的なことへとつなげてくれる。
それに今回の旅にはN財団の方もいらっしゃる。
周りの方から教えていただくこともたくさん。

CVEやFARESTARTをみたときには完成形というのか、
成り立つ、できる姿がそこにはある。

そういった意味でビジョンを想像するには最良の種となる。

実際、今日、今、
CASAの絵で描きにくかったところがすっきりと描けた。

こんなに考える種があれば、すっきりといくもんなんだな−。
不思議。

アメリカの形が絶対ではないし、
それに固執されてしまうのも良くなくて、
CASAはCASAで必要だと思う部分をアイディアとしていただけばいい。

視野が広がって、考えも柔軟になって、
完成した形を形として目で見ることで
こういう手段があるんだ〜っていう自分の中の引き出し、アイディア、
要素がどんどん増えていく。

具体的な想像もしやすい。

他にもたくさん学ぶものは山ほどありますが、書いていたらきりがないし
もう時間も時間なのでやめておこうと思います。

CASAのたち上げが具体的に見えてきた。
そう思います。