12月18日(土)、土曜サロンが開催されました(参加者16名)。
「ニュータウンの何を伝えたいか?」
●日時:12月18日(土)13:30〜15:30
●場所:北千里公民館 会議室1・2
●プログラム
<話題提供>
①千里NT建設記念館計画…吹田市、西本さん
②海外のNTミュージアムとウェルカムパッケージ…千里グッズの会
<意見交換>
意見交換の材料になるように、まず2つの話題提供をしていただきました。
①では、記念館の建設は吹田市が行うが、豊中市は勿論、国内外の人々が利用できる、開かれた施設にしたいことなどが紹介されました。
②では、海外のNTでは街の歴史を伝えるミュージアムがあり、市民によるアーカイブス活動(街の歴史やくらしの記録・公開など)が盛んであり、転入者にウェルカムパッケージ(街の歴史や生活、地域活動などの情報をまとめたもの)が提供されていること、千里グッズの会はこのような活動をめざしていることなどが紹介されました。
これらを踏まえて、次のような意見の交換が行われました。
・新旧住民(新たな転入者、従来からの居住者)の交流のために、“のりしろ”になるような面白くてためになるツール(ウェルカムパッケージなど)が必要
・提供される情報は、生活情報(買い物、飲食など)だけでなく、街に関心をもち、人の輪に参加したくなるような情報(街の歴史、活動グループなど)が必要
・転入者が地域にデビューしやすいように、遊び心のあるもの(シール、おまけなど)も一緒に提供すること考えられる
・NTに共通する“広い情報”と地区に特化した“狭い情報”の2種類があるかも知れない
・街を発見して楽しむ喜びもあるから、提供される情報が過多にならないような配慮も必要か?
・従来からの居住者がほしい情報もあるから、拠点施設(建設記念館、コラボなど)に備えて、選択的に入手できればよいか
・楽しめる街にするためには、情報の提供にあわせて、魅力的な資源をつくること、資源として顕在化させること(例:道のネーミング、エピソードや案内板づくり)、楽しむための仕掛けづくり(例:お楽しみつき街あるきツアー<例:梅田の串カツつき千円まちあるき>、街の定点観測<例:多摩NT>)も重要
・海外の事例のように、アーカイブス活動は、必要と思う人が始めて、広がって行けばよい
参加者は、このような意見交換によって、短い時間ではありましたが、千里ニュータウンの<これまで+いま+これから>をパースペクティブに思い描くことができました。来年のまちびらき50周年を節目に、いろいろなアーカイブス活動が生まれることを期待したいと思います。話題提供していただいた吹田市の西本さん、千里グッズの会の鈴木さん・太田さん・若林さん、ありがとうございました。
(yamamoto)