4月27日の読売新聞にアロマセラピストの野田千佳子さんがJR脱線事故で
重症を負った女性のケアに携わり、論文をまとめたという記事が載っていました。
野田さんはその女性の心の傷も念頭にケアをされたそうです。
そして今日特養のフロアでいつものように待っていてくださったTさんに
おもいがけず「アロマの記事見た?」と言われました。
その後Tさんは前回より雄弁に
入院されて体調が回復しないまま特養に戻ったこと。
職員の方に励まされ助けられながら、またご自身もとても努力されて
今のように元気になれたことを話してくださいました。
「年をとってからの入院は本当に辛いことでしたよ」と言われました。
また別のお部屋に行くと
編み物をしていたNさんが手を止めて
「今日はこれをあなたに読んであげようと思って」と
新聞の切り抜きをだされました。
それはあの野田さんの記事でした。
そして記事の一語一句をしっかりと読んでくださいました。
長年両足が思うように動かず、常に立てなくなる不安と隣り合わせで
暮らしておられるNさん。
楽器や編み物を楽しんで、ご自身でしっかりと生活のリズムを作っておられる
Nさんは男性です。
心の傷は大きな事故はもちろんですが
年を重ねるという誰もが通る当たり前の日常の中でも
受けるものです。
TさんもNさんもアロマとの出会いを喜んでくださいました。
またこの記事のおかげでより関心を持っていただき
期待も持っていただけました。
「単なるマッサージと違うよ。『芳香療法』だからね」とNさん。
これからも
うれしい日、悲しい日
いろんな場面で皆さんに寄り添うことができたらと思います。