トリートメントをしていると「いい香り!」「癒されるわー」と
言っていただけることが多いですが
最近この『香り』に待ったがかかることが続きました。

ひとつは介護者の会にお願いされていたアロマの勉強会が
「匂いはちょっと・・・と言う声が上がったので
タッチケアのお話にしてください」と変更がありました。
もう一つは有料老人ホームで
職員の方の計らいでリビングを使って足浴とトリートメントをさせて
頂いていましたが「三時のお茶の時間に匂いが残る」という声があがり
受けられる方のお部屋でさせてもらうようになりました。
緩和ケアでもトリートメントの途中で
「窓を開けてくれる」と言われ空気の入れ替えをしなければ
いけないことがありました。これも高齢の患者さんでした。

アロマが身近になって
たくさんの方が香りを楽しんでおられますが
誰にでも受け入れていただけるものではありません。

アロマは香りが命ですが
困ったなと思ったことで
はじめからいいものだとお勧めできるものではないと
教えてもらいました。

デイサービスから特養さんへ移ると
香りへの反応は如実に変わります。
デイに来られるお元気な方は香りにも敏感で
自立度の低い特養の方は香りには無関心になります。

また高齢でうつ傾向の高い方も香りには関心が少なく
触れることやトリートメントによる効果を期待されます。

介護施設を回って1年以上がたち
香りで困ったことで
高齢者の方に何が必要なのか
考えていきたいと思えるきっかけになりました。