お仕事柄お会いする方は70代80代の方も多く
お元気なスーパー高齢者(と呼ばせていただきます)は
ご自身には厳しく人には穏やか、
・・・ですが時として世の中を斜に構えて見ておられます。
ひよっこどもが何をいうやらって感じ。
あるスーパー高齢者の方がほかほか弁当のすきやきうどんを食べておられました。
すきやきうどんに生卵、ご飯梅干お漬物のとりあわせ。
ほかほか弁当を買うことのない私は
その炭水化物オンパレードな内容といい(うどんにご飯なんておかずないやん)
仕切られた容器にも興味津々。
その方が容器のふたを開け、おもむろに生卵を取り出したので
「生卵はどこに入れるんですか?」と聞いてみました。
その方は無言でティッシュを取り、今生卵が入っていた仕切りを綺麗に拭かれます。
(ああ、そこに入れるんだ・・・)と思い他のことをしていると
「会話というものはねー」と始まりました。
「あんた今生卵どこにいれるんか気になったんやろ。
そやから実演してみたんや。ほな『ああそこに入れるんですね』って
いうもんやろ。そしたらワシが『そうや、よう覚えとき』って
会話は成立するんや。あんたのはやりっぱなしや。会話が続かんわ」
よく考えてみると日頃から言いっぱなしが多いです。
自分で勝手に納得したり早合点したり
すぐ他のことに気をとられたり、次の話題に移っていたり。
携帯でメールしながら会話とかしょっちゅうで
会話の内容を覚えていなかったり。
スーパー高齢者の方はながら会話はされません。
上の句下の句を詠むように
ゆったりとしたそして確かな手ごたえのある
キャッチボールを楽しまれます。
もくもくと炭水化物を食べ終わられ
割り箸を置かれてお弁当のから容器を持ち上げたり
周りのものをどけたり探し物。
「どうされました?」
「箸紙がないんや」
「あっ、ごめんなさい。さっき蓋と一緒に捨てました」
「ワシはべ終わって箸を入れて捨てるんや。
人それぞれやから物を捨てるときは聞かんとなー」
恐れ入りました!
まだまだこれは入門編!