徘徊高齢者等の早期発見模擬訓練 先進地の藤井寺市視察

福祉市民ネットと行政の協働事業の3年目として、今年は、川西市での認知症予防高齢者支援体制構築の事業に取り組みます。
川西市では10月29日(金)市内小学校区(14地域)を中心に市内全域での取り組みを予定しています。

手始めとして、先進事例の藤井寺市の徘徊高齢者SOS模擬訓練の様子を知るために藤井寺市道明寺会館に行きました。
川西市からは、兵庫県福祉部、川西市福祉政策室、包括支援センター、社会福祉協議会の職員、各地域の福祉協議会代表、福祉市民ネットの会員(向井はその一員として参加)。
藤井寺市からは社会福祉協議会、地区の役員や民生委員、ボランティアなど多くの方が参加してくださり、歓迎してくださいました。

道明寺地区では、認知症高齢者が行方不明になり、その後遠く離れた河内長野の山中で死亡が確認されたことから、国のモデル事業に手を上げ、大阪府で初の徘徊高齢者SOS模擬訓練を実施した。

その様子を藤井寺市地域包括支援センターパワーポイントによる報告があり、地区役員や民生委員などから模擬訓練の感想を聞いた

模擬訓練では、施設職員5名が徘徊者になり正しい声かけや付き添いの方法を学ぶのを重点にした。
参加者は訓練に参加してからいっそう熱心に取り組むようになったとの民生委員の方の体験談。

模擬訓練の前には集中的にサポーター養成講座を開催。役員以外に一般市民の参加をチラシで呼びかけ、予想以上の参加があった。

声かけは「はやゆみ」と覚えてくださいと包括支援職員が声かけの方法を寸劇で見せてくださった。台本はいつでもお教えしますとの事でした。
「は」ははっきり。「や」はやさしく。「ゆ」はゆっくり。「み」は短く。

藤井寺市の取り組みで「親父パーティ」がユニークで、賞ももらわれたとのこと。
定年後の男性を福祉に関わって欲しいと、認知症のかたとのふれあいイベントを公園で「アウトドアイベント」を年1回開催しているが、代表も決めず参加できる人が企画から関わり続けている。

帰りのバスでは、参加者が感想と今後の取り組みについて話しましたが、各地域からぜひ取り組みたいと意欲的な声が聞かれました。

今回、川西市の福祉関係の方々が集まって先進事例を学ぶことができ、川西市の今後の取り組みに力がもらえてよかったと思いました。 (報告 向井)