認知症予防ネットの企画で、7月31日にドーンセンターで開かれたWeフォーラム分科会に参加して、きららの活動報告をしました。
その後、参加者35名が輪になって認知症予防ネットのメンバーがリーダーでスリーA認知症予防ゲームを体験しました。
各地の取り組みが大変参考になりましたので、概要を報告します。
活動報告は、開始年度の早い順で、持ち時間は15分。
・高林実結樹さん (認知症予防ネット理事長 宇治市)
スリーAとの出会いから10年になり、ポストの数ほどスリーA予防教室が増えて欲しいと広報活動をしている。沖縄など全国各地へ講演活動をしている。ゲームのテキストを作成したが、実際にゲームを体験できない方もいるのでDVDを作成した。福知山市でのリーダー養成講座で話したことをホームページで公開しているので、参考にして欲しい。
・山本眞喜さん (NPO法人認知症を学びケアする”ほほえみ”事務局長 東近江市)
6年前に市の受託事業を受けるためにNPO法人を立ち上げた。認知症予防教室を毎年続けている。14人から20人のお仲間さんが来る。毎週続けることが大切。
ずっと続けていると参加者の高齢化が気になり、スリーAゲームにプラスして転倒防止の足の体操など老齢化防止のメニューをプラスしている。長年取り組んでいてスリーA方式の奥深さを感じている。スタッフの夫が笑顔になり変わってきた。
スリーAの「あきらめない」たとても大切だと思っている。
・向井陽子 (認知症予防ケアグループきらら代表 川西市)
人口16万の川西市は高度成長期にできた住宅地が高齢化している。知人の言動がおかしいことから認知症になる前になにかできないかと思っているときにスリーAを知った。2007年から活動を始めて、2008年と2009年にリーダー養成講座を開催。
月1回体験教室と月2回サロンを開催しているが新しい人に体験してもらう場として開いているが、会員が力をつける場となっている。福祉グループなどへリーダー派遣をしている。受けている人が笑顔になってくるのがうれしい。
・青木洋子 (福知山市地域包括支援センター保健師)
21年度と22年度に京都府の認知症対策事業を受託して認知症予防教室(脳いきいき元気アップ教室)を開催。
同時に21年にリーダー養成講座を修了したボランティアの団体「福知山認知症予防の会〜スリーAチャレンジ」が発足した。
行政は、広報、予算化、会場手配をして、会の運営はスリーAチャレンジが行った。
また、会が独自に各地域でふれあいサロンなどで活動を始めている。
スリーAチャレンジの活動報告集をまとめている。
・田中裕子 (NPO法人かいご職人工房理事 奈良県)奈良県の助成金を申請したら通ったので今年度から取り組みを始めた。認知症予防ネットを講師に講演会とリーダー養成講座をした。
予防教室開催に向けていろいろな団体へ趣旨説明をしたが、募集しても集まらず、困っていたが、一人のボランティアさんが、受ける側に回って一緒に受ける人を誘ってくれ15名の参加があった。受けている人に笑顔が出てきた。
参加しての感想
各地でスリーAの活動が広がっていることを実感しました。
きららでは、毎週1回開く本格的な予防教室を開きたいと思いながらまだ実現していません。
他のグループの活動を聞くと対象を絞らないで、参加者を募集しているところがほとんどなので、もう少し幅を広げて考えていくことが大切なのではと思いました。
質問の時間があればいろいろ聞きたいことがいっぱいでした。