川西市中央地域包括支援センター主催 報告会に参加して

川西市認知症地域資源ネットワーク構築報告会

ふれあいサロンの翌日22日水曜日は、川西市中央地域包括支援センター主催、川西市認知症地域資源ネットワーク構築報告会があり参加してきました。
前半は兵庫県の健康福祉部参事で、認知症対策担当の柿木達也氏と、播磨地区で認知症カフェの立ち上げや運営にかかわっておられる認知症専門士・看護師の山口美保氏の講演がありました

柿木先生は、日本とアメリカ・ドイツ・スウェーデン4か国の高齢者の状況を数字で示して下さり、その違いを知りました。

●日本の高齢者は社会参加をしていても他国に比べてそれほど生きがいを感じていないし、若い世代との交流も楽しいと感じることが少ない
●欧米では子どもは成長すると親元を離れて自立するので、日本と同様単身世帯が多いが、子どもとの連絡頻度には大きな違いがある。毎日=日本20.0%、アメリカ:42.8%、ドイツ24.8%、スウェーデン30.3%と差があり、日本で一番多いのは週1回で30.0%、年1回も27%
●日本人は頼る人は別居している家族や親せきが多く、他国の人は、友人や近所の人が多くいる
●介護が必要になって時、住みたいところは、日本では今住んでいる自宅が約半数で、次が老人施設。アメリカやドイツの人も1位は自宅でしたが、スウェーデンの人は高齢者住宅に引っ越したい40%で1位
 
<柿木先生の結論>
★日本は単身世帯が4か国で一番低いが、徐々に増えている
★日本は家族が一番と考えているが、連絡頻度は低く、家族以外に頼る人が少ない
★日本人は遠慮がちで、不安で寂しい
★しかし、超高齢社会を迎えるにあたって老人の頑張りがなければ、日本は困ることになるので、みんなで頑張ろう!地域共生社会の実現に向けて

“わがこと”“まるごと”の社会を作ろう!という話しでした。

寂しい話ですが、皆で一歩踏み出して頑張るしかない!! みんなで頑張ろう!

次に認知症専門士・看護師の山口美保氏は、実際に認知症カフェの立ち上げから運営までかかわっておられるので、その内容を伺いました

後半は「認知症カフェ」を知ろう 話そう つながろう というタイトルで、シンポジウムがありました。 

川西市では「認知症カフェ」が9か所あります。そのうちの3か所からの発表と、もう一人は利用している方の発表でした。

認知症の妻を介護している方が認知症という病名をオープンにしていることで、地域の方に助けられていることや、地域で気軽に立ち寄れるカフェがあることで顔見知りが出来、その時だけでも気持ちが安らぐという話を伺い、とてもうれしく思いました。

私が所属している多田地区も「オランジュ多田」という名前で認知症カフェをしていて、地域の高齢者の集いの場となっています。
今回の報告会は、現在「オランジュ多田」の設立から1年半が過ぎ、今のままでいいのか、今後どのようなカフェにしていくのかの参考になりました。

どなたでも参加できますので、お立ち寄りください。そこで時々スリーAをしています。
 (報告 山本)