4月17日に長岡京市で開催された第78回市民派議員交流・学習会に参加しました。
認知症予防で先進地だと聞いていた宇治市の取り組みを
「宇治市認知症予防対策から認知症ケアネットワークの形成へ」というテーマで宇治市健康増進室健康生きがい課介護予防推進係長横山さんと、保健師原さんが報告しました。宇治市の人口192686人、高齢化率23.0%(H24年10月現在)
認知症サポーター養成講座、認知症キャラバンメイト養成講座などの報告がありましたが国が推進している事業であり川西市でも実施している。
しかし、次の認知症に関する事業は介護保険特別会計から予算化されて実施しており、川西市でも取り組んでほしい事業です。
認知症予防教室
65歳以上で認知症予防に関心がある方がいつまでも自分らしく健康で生活できるよう、認知症に関する知識を深め、認知症を予防することを目的に、
市内6会場で週1回、全22回、123人が参加し、脳年齢も参加時よりアップしている。
委託で、ボランティアも協力している。対象65歳以上なら誰でも参加できる
そのうち、5会場で自主グループが活動している。
認知症家族支援プログラム・OB会
目的 介護者自らが持つ問題解決能力を高めることにより、介護負担を軽減させ、知識不足からくるトラブルを防止し、早期に認知症の人との安定した在宅生活が営めることができるよう支援する。
6回コースでH20年から毎年実施。各会場16人〜21人が参加。
脳活性化教室(25年度より開始)
対象 65歳以上の市民とその支援のために関わる方
認知症予防のために、スリーAやファイブ・コグを使った教室
市内3ヶ所で月1回予約不要の教室を実施。
*なお、認知症予防ネットのブログにこの事業の1地区で認知症予防ネットが関わるとの紹介記事が出ています。リンクからどうぞ!
初期認知症総合相談支援事業
対象 若年性認知症を含む初期認知症の方やその家族
目的 認知症コーディネーターを配置し、初期認知症の方やその家族に対し、早期診断の促進を図り、より良い生活環境を維持していくためのケア体制の構築を図る
運営はサービス公社に委託し、コーディネーターは包括の専門職がなる。
喫茶店を半日借り上げてレモンカフェを開催して、医師が認知症について講話して、演奏などを楽しんだ50名参加。サービスに繋がりにくいのでカフェに来てもらう。
物忘れ連絡シート
医師会と協力して物忘れ連絡ノートを作成。79医療機関に説明に回った。
医療機関と顔つなぎができて良かった。
サポート医は5名いて、医師会と福祉の連携が出来ている。
物忘れ連絡シートの裏面に認知症のアルツハイマー、脳血管系、レビュー小体病、前頭側頭型の症状別チェックリストがあり、症状にチェックすると症状の重さがわかるシートになっている。他市もこれを参考にして作ってもらえばよいとのこと。
平成23年度宇治市認知症ケアネットワーク事例集
京都の助成金事業で作られた事例集と事例検討資料の2つの冊子が配られた。
「宇治市認知症ケアネットワーク」での検討を踏まえて、市、包括支援センター、医師が関わって困難事例を中心に作成されている。
認知症予防に力を入れることで、当事者や介護者が安心して暮らせて、結果的には介護保険費用を減らすことが出来ると思われるので、宇治市の事例を参考にして介護予防に積極的に取り組んでほしいと思いました。(報告 向井)