第一回人間大学『福島、原発震災から問われたこと』
【講 師】小野 洋 氏(「スロースペース・ラミ」主宰)
【日 時】 8 月30 日(火) 13:00 ~ 15:00
【参加費】無料
【会 場】NPO 法人ふぉーらいふ事務所2階(フリースクール教室)
■講師プロフィール
子育て支援や子どもの自然体験などに取り組む「スロースペース・ラミ」代表。
1960年福島県生まれ。
東京都立大学(現・首都大学東京)卒業後、神奈川県で中学教員を経験。
阪神淡路大震災の後、神戸で誕生したフリースクール「ラミ中学校」のスタッフに。
「ラミ中学校」および「スロースペース・ラミ」は、神戸市内の青少年の健全育成に寄与したとして、神戸市社会福祉協議会より表彰を受けている。
■講師からのメッセージ
3 月11 日に起こった東北関東大震災により、日本社会は今大きく揺れ動いています。
その中でも福島第一原発の史上まれに見る悲惨な事故は、今後長い期間にわたって私たちに影響をあたえ続けるでしょう。私自身は以前から原発について関心があり、反原発運動にも多少の関わりがありました。
こんな事態になってしまい、原発の危険性についてある程度の知識を持っていながら十分まわりに伝えてこなかったことに対して深く後悔しています。また、被災地に近い関東に比べ、放射能汚染や原発の危険性についてやや反応の薄い関西に居て、もどかしく思う気持ちもあります。
これまで子どもたちと関わる仕事をしてきた者としても、子どもたちの教育以前の未来の子どもたちの生存にかかわる大問題であるこの原発事故について、できるだけのことをしたいと思っています。そうした気持ちから、震災後福島県を訪ねたり、福島の子どもを兵庫県に招くャンプを主催したりしました。当日は、私自身が原発事故について考え
たこと、原発震災の被災者や福島の子どもたちと出会って感じたことなどをお話しできたらと思っています。
■人間大学開催の趣旨
ふぉーらいふは、神戸・垂水にある小学生以上の方を対象にしたフリースクールです。この度、小野洋さんを講師に迎えて「人間大学」と称して公開講座を開催します。
小野さんは、オルタナティブスクール「ラミ中学校」の元スタッフで、現在は「スロースペース・ラミ」を主宰されています。東日本大震災後には、福島のフリースクールに物資を届けたり、子どもたちが伸びやかに戸外で遊べるように・・・と明石に福島の子どもたちを招いて、「たこ焼きキャンプ」プロジェクトを立ち上げ多方面にわたって支援活動をされています。小野さんから現地のお話や、子どもたちとのふれあいで感じられたことなどを伺うことにより、原発について考える機会にしたいと思っています。