フリースクールは夏休みですが、今年も登校拒否・不登校を考える全国合宿が開催されました。
例年より暑い!といわれる北海道は定山渓のホテルで,約300余名の参加があり、充実の2日間でした。
「多様な学びの場の創出をめざして」と題した白梅大学学長の汐見稔幸さんの記念講演をスタートに
当事者のシンポジウム、発達障害と不登校、ひきこもり、不登校と進路などなど・・・
様々な状態にある子どもたちとの関わりや、学校関係者からの問題提起などもあり
各分科会では専門家の先生を囲んで、学びあいました。
今年は大津の「いじめ・いじめ自殺」の問題を取り上げた緊急集会がもたれ、
【いじめ・いじめ自殺に関するアピール文】も採択されました。
かつて同じようないじめによって自殺された小学校6年生のご遺族も参加され、
いわゆる「北海道滝川市のいじめ自殺訴訟」の和解に関する調書も公開され、
「なにが起こっていたのか、どうして子どもが死ななくてはならなかったか」
が納得のいく形で示されておらず、何年経っても関係機関の対応は変わっていない・・・と
無念の思いをやっと声にされたのが、心に残っています。
詳しくは不登校の心など生きづらさに寄り添いながら、教育・社会などの問題を取り上げてきた
Fonte(不登校新聞社発行)に掲載されることと思います。
是非ご購読を!(e-mailから申し込めます。tokyo@futoko.org)
さて、子どもが安心して居られる場、学び育つことが保障される場を創り出すことこそ
私たち大人が子どもたちのためにできることではないかとの常々の思いを強くしました。
そして、「産んでくれてありがとう!」「生きるって面白い!」と言ってもらえるように
育てるのが親の務めと前述の汐見先生はおっしゃいます。
自分がどう生きるのか?を学ぶチャンスを提供できれば、選ぶのは”自分”なのです。
そのことが学びの多様性であり、その要求を共にどういかしていくかが問われることになり、
継続(持続)可能な教育の姿ではないかと思わされました。
そこに、フリースクールの可能性とミッションがあるような気がしています。
この夏に体験した色々な思いを、機会があればまた綴りたいと思います。(中林)
お暑さの折、ご自愛下さい。