我が家の柚子は阪神淡路大震災の年の晩夏に、被災で一時避難をしていた豊中市内の園芸店で買った苗です。苗木は7〜80cmの高さでしたが、買ったその時から3つの小さな実を付けていました。
2年間は鉢植えのままで育て、3年目に現在の畑に移植をしました。畑に移植してからの成長は目覚しく、4〜5年で現在の2m超の高さにまで成長しました。今や畑の主で、柚子がど真中に陣取っています。
柚子は6月の初め頃に花を開き、3〜4週間あちこちの枝で開花が続きます。
7月に入ると花が散った後に、花の数だけの無数の小さな柚子の実が顔を覗かせ、それそれが成長を競い合います。(写真上/7月上旬)
8〜9月、柚子の木の根元には成長しきれず、黄色くなった無数の小さな実(直径5〜15mmほど)が落ちます。農家では人工的に間引きをして果実を育てるのでしょうが、素人の私にはいつの時点で、どの実を残せば良いのか時期・選別基準が分からないので、柚子本人に任せているのです。(写真下/9月上旬)
収穫時期は果実が僅かに黄色くなり始めた11月から12月初旬が香りと果汁が充実しています。早採りは香りがいまひとつで、12月の中旬を過ぎると果汁が少なくなります。
たった1本の柚子の木ですが、毎年2〜300個もの果実を我が家に提供してくれます。早速土曜日に少し黄色く色付いた、100個ほどの実を収穫してきました。