「ラスター堂」訪問

先週、“ナニワの表装職人” 木原庸二郎先生を訪ねて2回目の「ラスター堂」を訪問してきました。中にはたくさんの掛け軸が飾られています。

カメラを持参していた私に先生が一言。「金運に恵まれますように、この『金のなる木』の掛け軸を撮っておきなさい」と言うことで早速撮影。

そしてブログをご覧頂いております皆様にも、金運が訪れることを願って写真を公開した次第です。
この写真は是非貴方のパソコンにも保存をしておいてくださいね。
写真下は私たちと打合せ中の木原先生(右)と一番弟子の大澤先生(左)です。

ところで木原先生を訪ねた目的は、表装職人としての腕を活かした文化財の修復・保存についてです。
木原先生は以前に当ブログでもご紹介しましたように、大学教授や研究者と共に全国の神社佛閣や東京大学など大学図書館が保有する文化財の修復・補修、それに学芸員の実務講習指導をされています。

我々人間行動科学研究会にも教育学的見地からその道に近い研究者がいます。例えば、数ヶ月前に「文学博士」になられた中村順子先生もその一人です。中村先生は「ヨーロッパ音楽史」が専門です。
ブログ筆者の私も10年前に東宝版ミュージカル「エリザベート」初演公開のお手伝いで、数回ウィーンを中心にオーストリア各地を訪問し、関係する文化遺産を取材して来ました。仕事の関係上、オーストリア政府機関からは世界文化遺産の取材許可もいただき、数多くの撮影を行っています。

世界中の多くの文化財は紙や布、木、石、金属などで出来ています。木原先生は表装職人として紙、布、木の素材には精通され、しかもそれら素材を保護する防水、防カビ、難燃加工などの化学的技術をも持ち合わせた“文化財修復・保護職人”なのです。

人間行動科学研究会は木原先生の職人としての腕を活かし、調査・研究事業活動として外国政府機関を仲介し、海外の文化財の修復・保存のお手伝いも出来ればと考えています。