2〜3日前、宝塚在住の女性の方から「臨床心理士」資格取得のため、大学院受験をしたいとの相談を電話で頂きました。
当法人は任意団体として発足当初から毎年「大学院受験相談会」(無料)を開催してきましたが、年々参加者が少なくなったことから、ここ1年ほどは開催しておりません。
今回のブログは『心理系大学院入試』についてです。

院入試の相談は年にほんの数人の方からですが、春から夏にかけて頂きます。それは大学院の春入試(1〜3月)が終わり、秋入試(9〜10月)までの狭間に当たります。

私が大学院予備校に勤務をしていた5年前は、臨床心理士の指定大学院受験者の約7割が社会人、残りが現役大学生でした。
社会人の約9割が女性で、その内訳は教師や福祉施設職員、それに看護士など「人」との関わりが深い職業の方が多く見受けられたのが印象的でした。中には、ご自分の子供が不登校となったことから「臨床心理士」を目指す主婦の方もおられました。

大学院を受験できるのは、基本的には4年生大学を修了した「学士」です。しかし、最近では短大や専門学校卒業者であっても受験資格を与える大学院(学部にもよる)もあります。元プロ野球選手の桑田氏はその代表的な例で、最終学歴は早稲田大学大学院“修士”と高学歴な肩書きとなります。

話を心理系大学院入試に戻します。
社会人の方が院入試に挑むためには、少なくとも英語と心理学、現役大学生でも専攻が心理系以外の場合には心理学を勉強し直さなければなりません。
そのために「大学院予備校」なるものがありますが、ここでは個人の学力にもよりますが英語、心理英語、心理学、研究計画書作成指導を受けると平均的に70〜80万円もの高額な費用を要します。その後、めでたく院に合格しても100万円以上の授業料を含む研究費が必要となります。

臨床心理士という資格を取ることが目的なのか?
それとも、何かやりたいことがあったり、現在の仕事のために臨床心理士の資格が必要なのか?
・・・それらをよ〜く考えてから決心されることをお勧めします。(つづく)