今年は運良く“花山椒”を採取できました。

山椒は雌雄異株で雄は花を付けることから“花山椒”と呼ばれ、雌は果実を付けることから“実山椒”と呼ばれています。

“花山椒”が採取できる期間はせいぜい5日程度と非常に短く、同じ場所に生息している山椒でも日当たりなどによって採取時期が微妙に異なります。時期が早すぎると緑色のツボミで青臭く、遅いと採取しようと摘むと同時に散ってしまいます。8日の日曜日は“花山椒”の採取にちょうど良い時期で、花粉を付けたキレイな黄色でした。

“花山椒”は持ち帰ってから、花と葉を分ける掃除がたいへんです。採取量は僅かなのですが、掃除には3日も要しました。

“花山椒”は佃煮にして頂きますが、完成すると採取時4分の1程度に激減し茶碗に僅か2杯。しかし、この程度の量でも佃煮屋さんで買うとなると○万円以上です。採取から掃除までの全てが人件費なのでしょう。