事務局の1人である筆者は、少年野球に関係しています。26日、メンバーと大掃除した後、納会(クリスマス会)を選手・保護者・指導者90人ほどで盛大に行いました。これで、日常の関係は終了し、翌日から、ささやかにローカル線に乗る旅に出ました。

 1日目は、呉線です。もともと京阪神と同様に広島の通勤圏でローカルな感じはありません(三原駅と広島駅)。今回選んだのは、「大和ミュージアム」(戦艦大和)を見たかったのですが、どうも小生とはあいませんでした。<写:呉線ホーム>

 

翌日は、長府に行きました。城下町の風情を残すまち、との印象がありました。武家屋敷の土塀は残されていますが、道は拡張し舗装がなされ、趣が違っていました。
ただ、山陽本線の長府駅ですから、まだ活気はあるのかと連想しましたが、向かい側のホームには線路がなく、本線もわびしさを醸し出していました。
<写:入線する列車>

目的は山陰本線の長門〜下関間(新下関)を何度も往復するものでしたが、特に、角島大橋も兼ねて「特牛(こっとい)駅」に行きました。この駅は西田敏行と松阪慶子出演の「4年目の奇跡」という映画に使用された駅で、20年ほど前に宝塚に住んでいたという親子に会いました。彼は駅の委託業務行いながら自家栽培の野菜の販売をしており、実直そのものでした。

 いろいろお話をしましたが、ちょうど、軽バンで来られた地元の人がお餅のおすそ分されており、日に10人程度の乗降客の駅にも人の交流がある様子が見れました。
<写:入線するローカル線>

 山陰本線はその昔、福知山駅から門司駅まで約18時間かけて走る日本で一番長い鈍行列車がありました(72年廃止)。現在、益田駅に向かう岡山から山口線の特急はありますが、萩やその先の長門駅(長門から行く仙崎は金子みすゞの故郷)への特急などはありません。

最後に、「金子みすゞ」を名にした「みすゞ潮」という山陰観光列車を写真に撮りました。ローカル線にもいい風情や人の交流と営みがあることを実感しました。
<写:潮彩列車>

 年に一度、ローカル線に乗っています。JR西日本関係では山陽と山陰をつなぐ路線の踏破は後1路線のみとなりました。来年夏に行く予定です。