残パンの堆肥化本格実施へ!

長年の懸案であった給食で食べなかった「パン」の堆肥化について、導入されるパンの粉砕機を用いた最後の試験が昨日、実施されました。当法人も事務局が行きました。

 パンは嵩があり、現在の堆肥化システムでは許容できないことから、この間、いろいろな実験が行われてきました。

【写:実験用に持ち込んだ残パン】

時には水に溶かしてたり、天日干しのうえ細かく砕いたりして実験を行ったものの、どれも一長一短があり、システム上での結論として、破砕以外に堆肥化の展望は難しいとの判断で、破砕機を用いて堆肥化することになったものです。

 約40kg程度の残パンを破砕機に投入して15分程度(実験のため、何度か中断)ですべて粉砕することができ、堆肥化システムの第1段階である混合槽(生ごみと剪定枝を投入する槽)に入りきらなくても、第1次熟成槽での対応が可能となり、堆肥化の隘路が解消される道筋ができたものと思われます。

【写:破砕機にパンを投入している場面】

平成14年4月に学校給食の残渣と給食の食べ残しに加え剪定枝による堆肥化が開始<豊中市緑と食品のリサイクルプラザ>されました。最初は約200kg程度から出発し、徐々に量を増やすとともに、米飯も投入。残されたのはパンだけでしたが、今回の措置により、給食の残渣や食べ残しをすべて堆肥化することになります。

【写:破砕されて粉末状になったパン】