一昨日の「都市で学ぶ農楽講座」は、<日本の有機農業をとりまく社会状況>がテーマでした。時節柄、TPP問題もあり、この先農業分野に限定してもさまざま影響が生じることが必至であり、講師の先生からはそのことも視野にしながら、有機栽培の歴史を、年代別に起こった事象をあげて説明をいただきました。
有機という言葉がよく世間で扱われていますが、厳密には厳しい制約がある一方で、
本当に、自然にやさしく持続可能な農業をめざすことを狙った国のいろいろな制度や法律が正しいのか、疑問もあることが具体的に説明されました。
有機栽培の難しさの一面と、このために困難をしながら、「有機農業基本法」を成立させてきた、多くの関係者の努力が伺われ、お話は有機栽培を志向する人にとっては福音、教訓的なお話であり、非常に良い勉強となりました。
有機とは、本当に勇気と我慢そして根性を込めたことが必要なのか、それとも、農業世界が自然体で、そのようなものになっていくのか、まさにTPPと絡んで、難しい選択が迫られている時代状況を考える機会となった学習会でした。
<感想>
正直、TPPは利害分裂しています。国難との主張の他方で開国の機会とも叫ばれ、落ち着きません。日本の自給率の経緯と、農業政策を考えるとどうなのか、大いに疑問を感じますが、ここは、人々が、この間、食をどう考えてきたのか、まず自問自答から、次に議論へ参加することも必要です。<意見を受けましたので、要約掲載しました>
ーつい、農業分野に特化しますが、TPPはそれ以外も重要なテーマですー