越前(福井)と美濃(岐阜)を結ぶ鉄道が昔、構想され、両方から線路が敷設されたものの、結局繋がることができなかった鉄路があります。

 現在の越美北線と長良川鉄道(旧越美西線)です。北線は北陸鉄道の福井駅から九頭竜湖駅まで、西線は高山本線の美濃太田から郡上市の北濃(ほくのう)までです。西線は長良川が車窓の右や左を流れ風光明媚なところを走ります。北線は越前平野をのんびりと走ります。

 完成をみなかった鉄道を未成線といい、数多くありませんが各地に点在します。

 昨日、両方の鉄道に事務局を休んで行ってきました。

越美北線の沿線はのどかな田園風景が広がり右手の奥に霊峰白山が望めます。
小京都といわれる越前大野は、途中駅です。
 繋がらなかった九頭竜湖駅と北濃駅の間にある九頭竜湖ダムの周囲は、この時期、
紅葉の季節ですが、残念ながら、見ることができませんでした。
 周囲の山は、染まってはいますが、全山とはいかず、ところどころに見られるだけでした。<長良川鉄道の運転手のお話では、今年は紅葉が期待できないそうです>

長良川鉄道の中間駅には「郡上おどり」で有名な郡上八幡駅があります。ほとんどの駅で乗降客はありませんでしたが、それでも、郡上八幡駅では観光客が降りられました。
 終点の北濃はひっそりとし、この先に鉄路が延びる計画があったなど想像もできませんでした。

越美北線と長良川鉄道、全線で約3時間ほどです。最初の長良川鉄道では、車両の前方で立ち、越美北線は後方に立って、移りゆく光景に見入っていました。
 ガタゴトと左右に揺れる中で、3時間の立ちっぱなしでしたが疲れるより、最高に満足しました。

 人から見たら、変わった人と思われたでしょう。いや、旅の恥はかき捨てのひとこまでした。
 いい1日を過ごしました。バスや鉄道を含め12時間近く乗っていました。次回はどこにするか今から、考えています。いついけるか心配ですが。

<事務局長さん 心配しないで、早めに自分の予定日をカレンダーにブロックして行ってください>