寝台特急(ブルートレイン)「日本海」に乗車

事務局の1人が27日の晩、3月16日からダイヤ改正によってなくなる「日本海」に乗車してきました。「日本海」は1968年10月1日に運行を開始し、東海道・北陸(琵琶湖線)・信越・奥羽を繋ぎ、ほぼ日本海沿いを縦貫する寝台特急です。
 
 JR後は一時函館まで運行されています。最近の乗車率は50%程度だったそうです。
 

無くなる記事が出た途端、ほぼ満杯状況だそうです。乗車した当日も喫煙車両を除き一杯でした。(車掌さんのお話)

 京都・敦賀・福井・加賀温泉・金沢を経て直江津・鶴岡・酒田・秋田などに停車します。
 乗車の目的は以前に何度か乗ったことから、最後にもう一度乗ってみたいとの郷愁に誘われたこともありますが、ローカル線でしかも運営が厳しい秋田内陸縦貫鉄道に乗ることを考えていたので、鷹ノ巣(6時57分)で下車し、乗換えて終点角館に向かいました。

 新幹線の開通や赤字ローカル線の廃止で、第3セクター経営の鉄道が多くあります。
以前、北海道の「ふるさと銀河鉄道」の会員にりましたが、結局廃線となり、秋田内陸線も、「乗って残そうふるさとの足」をスローガンにさまざまな苦労がされています。

夕方5時47分に大阪を立ち、青森に朝方到着します。車内販売・自動販売機・車内販売はなく、止まる駅も一部を除いてすぐに出発します。トワイライトエクスプレスやカシオペアなどのように個室はなくA・B寝台だけのシンプルな車両です。
 「日本海」の最後の写真を撮るフアンもあり、直江津では線路沿いで寒い中、写真を撮っている光景を見ることができました。深々とした夜中の厳寒に耐えながらシャッターを押す人に感動を覚えました。僅かな時間寝台で横になりましたが、ほぼ止まる駅の写真を撮り、納得したラストランです。

どんより曇った空の下、八郎潟が雪一面に覆われる秋田の冬は大阪人にとっては想像できない世界で、車窓に釘付けでした。

今冬は寒さ厳しくいつもなら雪も解けだす季節だそうですが、当日も小雪がぱらつく天気で、秋田内陸線の車内放送によると連日氷点下というお話でした。
 雪の壁の間を速度60km/時でひた走る秋田内陸線。途中で視界が広がったり、秋田杉の林を抜けたり、結構満足でした。ローカル線に乗るといつも運転手の横の窓から進行方向を見ています。この時も終点角館に着くまで前を見て大満足でした。

角館は3回目です。東北の小京都として観光スポットです。でも、ここも市町村合併で名前が変わっていました。
 また、ご多分にもれず地方都市の衰退もあり、ここも以前より心なしか、さびれつつありました。むしろ、角館にはそれの方が良いかもしれません。今回は武家屋敷群の見学もありますが、新潮社の創出者の記念館を訪れることができて、良い思い出になりました。

 時間があれば、角館から田沢湖線で大曲から出て五能線に乗りたかったのですが、かないませんでした。乗車時間は通算で約21時間でした(%黄点%)