16日(木)、午後から「都市で学ぶ農楽講座」を開講しました。今回で18回目の講座でした。講座名は「ジャガイモの育ちの科学」(美味しいジャガイモを育てるコツを教えます)です。講師は、大阪狭山市で年間を通じて作物栽培講座を行っておられる服部和雄さんです。
まず、ジャガイモとサツマイモの共通点と違いが説明されました。○共通点:原産地が同じ、地下にデンプンを蓄積する。栄養繁殖する。排水の良い土を好む窒素のやりすぎを嫌う。カリ分の要求度が高い。救済作物だった。
○相違点:ナス科とヒルガオ科の違い。適温が違う。直接畑に植えるか苗を育苗して移植する か。茎がイモになるか根がイモになるか。直立性かツル性か。
その上で、男爵とメークインの違い、春植えの適期、ジャガイモの目、種イモの切り方、植え付けの方法、タネイモの出芽を説明され、ジャガイモの肥大はいつごろから始るのか(出芽から45〜50日が生育最大期)の説明や、早生・晩生、施肥量など詳細に丁寧なお話がありました。
美味しいジャガイモとは、デンプン含量によって決まる。含量が14%以下ではダメで、含量は肥大開始時期で約8%で、その上昇率は標準的な条件栽培で10日1%ずつ増え、早生で生育日数約80日、肥大期間60日として14%になると説明されました。
具体的かつ詳細な育て方の話としてジャガイモの性質を化学的に説明され、それに沿った生育方法を分かりやくす話され好評でした。