12月13日(木)は「都市で学ぶ農楽講座」の第14講目でした。今回のテーマは「日本の有機農業をとりまく社会状況」<日本有機農業研究会の成立から有機農業推進法の成立まで>です。
講師は大阪府立能勢高校の間一孝先生。先生はまず、「有機」という言葉から入り、1971年に設立された「日本有機農業研究会」から2012年の「有機JAS法」の成立に至る背景や動向を解説されました。
有機の解説では広辞苑などを紐解くとともに、有機語源の定義を再確認して、生産者と消費者との提携の10カ条を掲げ発足した日本有機農業研究会の理念や趣旨を詳細説明されました。「単に商品の売り買いの関係でなく、人と人との友好的な付き合い方(有機的人間関係)」を築く、協会の趣旨に受講者は納得したようです。
本講座は生産者としての考え方や理念を学ぶのが主です。しかし、消費者側から学ぶことも多く、大変意義ある勉強の機会となり、出された受講者の感想からも読み取れました。
(受講者のコメント)
・有機の「機」は「命」の意であるという言葉にはぐっときました。我が家では基準を守りながら、化成肥料や農薬を使っていますが、神戸の母親と農家の話は感動的で、少しずつ有機の勉強もしていきたいと思いました。
・美味しい物を食べて健康になる等、わかり易く、年表や法律の話を聞けてよかった。
遺伝子組み換え食品についても興味深いことがわかりました。
・有機農業について、よく理解できた。実践していきたい。
・大変むずかしく、帰ってゆっくり先生の話を思い出しながら勉強します。
・遺伝子組み換え作物をかなり食べているようですが、これは人間の体にとって悪いものなら、心配しなければならないことがわかりました。