今年最後のお仕事を昨日(12月29日)納品させて頂きました(%車%)

そしてブログの更新も今年最後になります(%ニコ女%)

納品させて頂いたのは、真っ赤なシルクのブラウスです。

お客様は、私の家から車で5分程の所にある超高級の高齢者施設に入所されています。
最近になりホテルの様な施設が沢山出来てきましたが、この施設は私が宝塚市に引っ越ししてきて暫くした昭和54年に開設されました。

私から見ればいかにもお金持ちで品の良いお年寄りばかりで、別世界の方が入所されているように感じていました。
(私も入所させている方と余りかわらない年齢になりましたがやっぱり高嶺の花です)

ブラウスを仕立てさせて頂いたN様は、初対面の時からチョット近寄りがたい感じで私のお客様には数少ないタイプです。

車椅子で生活されていることには変わりはないのですが・・・・・

普段からお召しになっている洋服はすべてシルク素材です(%星%)

N様は来年還暦を迎えられるそうです(%王冠%)

日本では昔から還暦のお祝いには赤色の衣服(頭巾にチャンチャンコ)を送る習慣がありますが、これは赤は魔除けの意味があるそうです。

でもこの頃では真紅のバラを60本送ったり洒落たことをする方もいらっしゃいます(%ニコ女%)

この頃60歳と言ってもまだまだ若いですよネー(%音符2%)

N様も若々しくて可愛い感じの方ですが,病気が原因で腕の動く範囲がかなり制限されています。
既製品の洋服では袖付け(アームホール)が小さくて,腕を通すのが難しいと思います。

私がオーダーの注文をお聞きする前のデザインは、袖付けがすごく深くて袖幅も不自然なくらい広くなっていました(%ショック女%)
これでは本当のお洒落な洋服ではないと思います(%涙%)

今回何度目かのオーダーの依頼をお受けしましたが、ブラウスは初めてでイラスト画を渡され「こんな感じのブラウスが欲しい」と言われました。
アームホールが大きくてはイラスト通りのブラウスにはほど遠い物に成ってしまいます。

そこで私がアドバイスさせて頂いて袖下と、脇の下に同色のリブニットを使用しました(%ハート%)

後ろ身頃の背中の中心に大きくプリーツを一本たたみました。
これで、洋服を脱ぎ着する時腕を上に上げなくても腕が通しやすくなります。

少しの工夫で外観は全く解らず、イラスト通りのブラウスになりました。

洋服は立って美しいデザインがほとんどですが、座って美しいデザインも有ります。

N様が着られたところをお見せ出来ないのが残念ですが、ネックから胸へかけてのフリル、そして裾まわりと袖口のフリルが華やかで素敵でした(のろまな私はパターンを作るのに丸一日掛かってしまいました・・笑)

N様はイメージ通りのブラウスが出来たと喜んで下さいました(%笑う女%)
「でも・・・ちょっと派手かな〜」て言われましたが、私はこれから先10年イヤ80歳になっても来て頂きたいと思いました(%ハート%)

赤い色を身につけると身体が元気になるそうです(%晴れ%)

Nさん還暦おめでとう御座います!!来年もよい年になりますように・・・

実は、なにをかくしましょう!私、三木も還暦をすませております(%笑う女%)

還暦を機に現役を引退すると言いますが、三木は自分に出来ることがあるかぎり、これからも頑張ります!(目がチョイきつくなってきたけど・・・老眼!?)

仕立屋おばさん、そしてブログもがんばります!

文章も下手やし(%痛い女%)間違いだらけのブログですが、来年も宜しくお願いします(%笑う女%)