春の明るい日射しに 新緑が美しく つつじの花も咲き 何時も通る道ばたに暫く足を止めてしまいました(%晴れ%)

仕立屋MikiのHPを管理してくれている息子が幼稚園に行っていた頃からお世話になっていた山田のおじさん 屋号は、たしか「かかし屋」さんだったと思います。

 (仕立屋MikiのHPに支障をきたしています。回復するまでご迷惑お掛けします)

私が住んでいるお隣の地区 逆瀬台に月に1〜2回軽トラックにいっぱい生地を乗せ
暑い日も寒い日もやって来ては、川沿いの空き地にたくさんの布を広げてお商売していた元気なおじさんです(%笑う男%)

写真の場所

小柄な山田のおじさんは何時も 良くきれる裁ちばさみと1メートルざしを持って 粋なシャツを着て集まってくる主婦を相手に 若くて亡くなった奥さんの自慢話(うちの奥さんは色が白くてべっぴんさんやった)をしながら手際よく次々と布を切り分けて風呂敷代わりに布をシューと切り裂いて包んでくれていました(%笑う男%)

阪神大震災の後2年ぐらいは元気だったと思います。

暫く見かけないな〜と思っていたのですが・・・・

ある、暑い夏の日いつもの場所で立っている山田のおじさんは目に勢いが無く一回り小さくなっていました(%ショボ男%)

以前は暗算で計算してサッサトお釣りも呉れていたのですが・・・

その日は計算も手間取り お札は手からポトーンと落ちるは・・・

「おじさん大丈夫!?」と言ってしまったぐらい感じが変わっていました(%ショボ女%)

それから数ヶ月してあっけなく亡くなってしまったと息子さんから聞きました。

今も我が家には山田のおじさんの布で作った物がたくさんあります(%音符1%)

イスカバー 座布団カバー 小窓のカーテン ベットカバー等々

生地を買っていただけでなく山田のおじさんには優しくして頂きました(%ハート%)

震災で我が家が全壊して途方にくれていた私に「わしの横であんたも縫い物して売ったらどーや!?」

「わしに出来ることやったら何でも協力するでぇ!」って言ってくれた山田のおじさんでした(%ハート%)

お言葉に甘えておじさんの横でエブロンやパジャマを縫ってお商売させて頂きました(%ニコ女%)

あの時は、何か一生懸命することでホントに救われました(%音符1%)

今でも 押入や収納庫を開けるとおじさんの布が残っています。

「こんな布 どうにもならんで あんたにあげる!」って貰った個性的な布で今年流行のワンピースを縫ってみました。

ハイウエストの切り替えは車椅子で生活する方にもお薦めです!!

ウエスト部分がすっきりするので夏場は涼しいと思います。

山田のおじさんに頂いたとき「エーエッこんなん 何にしたらええのん」なんて言いました。 すみません・・・

山田のおじさんは、自分が売った布で出来上がった服を着て行くと トテモ嬉しそうなクシャクシャな顔をして誉めてくれました(%笑う男%)

「えらい昔のきれやなー」って言われそうです(笑)

今年もおじさんがお店していた場所にも春がきてますよぉ!

山田のおじさんおせわになりました!!

いつまでもわすれないですよ・・・・。