(%ニコ男%)先日、息子と二人で東北へみちのく二人旅をしてきました。

(%赤点%)家内が
「あんたら二人だけで行っといで。私が間に入るとどうしても私と息子だけとの会話をしてしまい、あんたと息子との父子の会話をするチャンスがない。男同士の話というものがあるやろ。」
と言ってくれたので、有り難く行かせてもらうことにしました。

(%エンピツ%)東北では、美術館が印象に残っています。

(%紫点%)十和田市現代美術館では、傍らにて頭が軒に届くほどの大きな赤いロボットの蟻に遭遇。
虫籠には入らないので持参したスケッチブックにてすばやく捕獲しました。

(%紫点%)エントランスホールをくぐり抜け、展示スペースである白い大きな箱に入って見ると、見上げるばかりのおばあさんの蝋人形が我が輩に何か言いたげにじっと見つめています。
手の爪といい、手の甲の静脈といい本物そっくりなのには、背筋がぞっとする思いでした。

(%紫点%)あおもり駅からほどなく離れた青森県立美術館には、その中央に4層吹き抜けの展示空間があり、壁一面には天から降り注ぐようにシャガールの水彩画がズック製のキャンパスに描かれていました。これは、バレーの背景画のために描いた物だそうです。

(%紫点%)その中では可憐な女の子がうつろげに上を向いてシャガールブルーの青い空に浮かんでおり、煌煌と輝くお月さんがその少女の斜め上に浮かんでいました。
とても幻想的なぼやっとした絵で、パステルで模写するのに適しているなと思いまた。

(%紫点%)息子とは、「また二人旅に行こね。」と言って別れました。

(%赤点%)息子との二人旅は二度目ですが、今回は会話と言うよりも息子によりそって一方的に聴くことに徹しました。と言いますのもかねてから家内から、息子にお付き合いしている女友達がいるか尋ねてほしい、と頼まれていたからです。

(%赤点%)ところが、当の私は自分の聴きたいことを尋ねだすような気にはどうもなれません。ただ、息子が語り出すまでじっと待つのみです。
結局息子は私の聴こうと願っていることは、なにも話すことはありませんでした。ホテルの予約や名所案内も料理の注文も全部息子がやってくれて温泉にも一緒に入れて良い旅行になりました。

(%ニコ男%)願わくば息子がどなたか自分の好みの女性と付き合ってくれていたらなあと願っています。

(%ハート%)(K・T)(%ニコ男%)