(%ニコ女%)奈良少年刑務所で講師をしている作家、寮美千子さんの講演会に行きました。
(%紫点%)そこで聞いた、刑務所内で行われているという 『社会性涵養プログラム』 の話を紹介します。(涵養とは、水が自然に染み込むようにゆっくりと養い育てることです。)
(%紫点%)彼等は、誰からも関心を持たれることなく成長し、社会からこぼれ落ちて、こぼれ落ちて… やがて罪を犯し、奈良少年刑務所にたどりつきました。
(%紫点%)しかし、そこには 『ここに来られて良かった…』 と言える環境がありました。
刑務所の高い塀は、実は彼等を 『社会から守っている塀』 だったのです。
(%紫点%)光の当たらない所にいた子供達、荒地のままの子供達の情緒を耕してほしい…との願いから、
このプログラムは始まりました。
(%紫点%)どんな凶悪な犯罪者も、始めは心に傷一つない赤ちゃんだったはずです。
(%紫点%)更正させ、再犯を防ぐには、元の自分に戻してやること。
子供らしさを素直に出せ、それでも大丈夫だと安心させてやることができれば、立ち直るきっかけになる。
(%紫点%)この塀の中で、彼等は初めて主人公になることができました。
(%星%)子供になることができる。
(%星%)仲間から注目され、拍手をもらう。
(%星%)心の内を言葉にし、文字にして綴る。
(%星%)声を出して仲間の前で朗読する。
(%星%)仲間が耳を澄まして、心を澄まして聴いてくれる。
(%星%)心が相手の胸に届く。
(%紫点%)あたりまえの感情をあたりまえに表現して、受け止めてくれる誰かがいる。
それこそが更正の第一歩です。
(%エンピツ%)寮美千子さんの、奈良少年刑務所詩集 『空が青いから白を選んだのです』 を読みました。
(%紫点%)彼等の感性はとてもやさしく、あぁこんなにも人は変わることができるんだと、涙が溢れました。
(%紫点%)更正のためには、二つの条件が必要です。
一つは、彼等自身が変わること。
もう一つは、受刑者を温かく迎えてくれる社会があること。
(%ニコ女%)あなたは人を信じることができますか?
(%女マーク%)(N・S)(%ハート%)