(%音符1%)ひょんなことで知り合ったMさんは一人暮らしです。
Mさんは、ある日外出からの帰り道、自分が一体どこにいるのか
わからなくなり、パニックになってしまいました。

(%音符1%)幸いまわりにおられた親切な方々に助けられて、
無事に帰宅することが出来たそうです。

(%音符1%)今は、お医者さんの薬を飲みながら
元気に過ごしておられますが、1、2日前のことは、きれいに忘れておられることがります。
離れて暮らす身内の皆さんが、時々様子を見に来ておられるようです。

(%音符1%)地元の民生委員さんもMさんが孤立しないように地域の催しに誘ったり、
簡単なボランティアに参加するよう誘ったりしてくださっています。

(%赤点%)実はMさんと私は同い年です。
他人事ではありません。Mさんさえよければ、話し相手をさせていただこうと思いました。
時間の都合がつく時に我が家へおさそいしてみたら、喜んで来てくださいました。

(%赤点%)その日から、二人のおしゃべりタイムが賑やかにはじまりました。
ご自分の苦労話や働いていた頃の話など、次から次へと話がつきません。

(%赤点%)そんな時のMさんの顔は、いきいきと輝いています。
面白い話になると、テーブルを叩いて大笑いされます。
私も一緒に大笑いしながら、自分もこのおしゃべりで教えられ、癒されているなぁと気付かされます。

(%ニコ女%)もし、私に突然認知症の症状が出たら、と想像します。
出来るだけ長く、地域社会の中に溶け込んで、支えられながら自分らしい日々を過ごしたい。
おしゃべりしたり、笑ったりしながら過ごしたい。

(%ニコ女%)こんな願いを持ちながら、Mさんとのおしゃべりタイムは続きます。

(%ニコ女%)(K・O)(%エンピツ%)