池田町役場の溝口参事(総務政策課)のお話を伺っていて、池田町の取組みがここまで発展し続けるにあたり、最初の大きな切っ掛けはやはり「こっぽい屋」の企画を実施に移した決断・行動力だったと思う。
この「こっぽい屋」は、福井市内の大型ショッピングセンターの一角にある”池田町のアンテナショップ”だ。野菜だけでなく、御餅、惣菜等の加工品も含めて、品そろえが豊富だ。商品は、家庭菜園で作った野菜等を、おばあちゃん達が持ち寄ったもの。だいたい150名ほどのおばあちゃんが参加しているという。
20坪足らずの「こっぽい屋」の現在の売り上げは年商1億5千万円(開店から行列ができるという。)池田町の米の生産額が3億3千万円ほどだから、この店の売り上げの大きさがわかる。このアンテナショップには、おばあちゃん達が研修で店にたつという。これにより、消費者の声を聞くことができ、生産者と消費者がつながる。
(ちなみに、このアンテナショップを始めて池田町内ではパーマ屋さんが繁盛したという。お店に出るために、おばあちゃん達が髪をセットしたためだとか。)
今さまざまなプランが同時進行し、農業復活・環境向上に向かう大きな運動がうねりとなって起こりつつあるのは池田町のアンテナショップ”こっぽい屋”の成功がすべてだと感じた。
町の価値を見失い「それまで福井市内に出掛けても、池田町の人間だということ自体にも自信がなかった人々」が”生産者の顔が見える形”で堂々と自分たちの作物や商品が街中で売れることを目の当たりにしたことが3500人町民の主体性を目覚めさせたのだ!と思う。
とくに・・農業再生・環境向上の行動は家庭生活に密着している事が多いためか、女性の意識変化が大きな力になっている。
池田町杉本町長や地元NPOリーダーはじめ「ソーシャル・プロジューサー」たちの企画力やその存在意義は計り知れなく大きいものの、子孫を守り、食の安全性や本当の豊かさを求める真の原動力は、もしかしたらおばあちゃんたちの女性パワーなのかもしれませんね♪
⇒⇒池田町驚きの取り組み(全文)は・・
http://blog.livedoor.jp/upks/archives/1347574.html