いま高校中退者10万人とも15万人とも言われながら、政府の対応は鈍く、中退が家庭の経済的理由からのケースが増えています。今日買った「BIG ISSUE」の特集が「若者を襲う貧困・高校中退」です。
まさにこの格差が進行しつつある現代、学びたくても学べない生徒が確実にふえているようです。今年4月からの問い合わせの中にも、両親に進学の理解がなく、自分で稼いで高卒の資格を取りたいからという20代半ばの女性、また公立高校中退したら学費は払えないから働けと母親に厳しく宣言された加古川の男子、そして入学金は分割に
してもらえないかという生徒本人からの申し出など、学びたいけど、経済的に許されない生徒からの相談が届いています。「いいよ、お金なんか成功払いでいいから」と言ってやりたいです。いや、何人かはそうしてしまって、スタッフから叱られたりしています。
しかし、
こんな生徒こそ入学させて、サポートするべきではないのか、そのためにこの「神戸自由学院」を開校したのではないのかと、自問自答しながら、火の車を走らせています。
「もう高校はあきらめていました。」
と昼間はコンビニ、夜は焼き鳥やで働く生徒がうれしそうに話してくれたときは、飛び上がるほどうれしかったです。「負けるな」と大きな声で自分に言い聞かせました。教育とは学力なんかではなくて、学ぼうとする意欲とサポートしたいという心意気のぶつかりあいです。だから楽しいです。やっててこんなに人間教育っておもしろいんだと教えられます。
どうぞこれからもご支援・ご協力よろしくお願いします。
神戸フリースクール&神戸自由学院 田辺 克之