国語は詩人金時鐘さんの「于山島後記」という詩をよむ。

国語は詩人でもある登尾さんの講義である。中学生にはすこし難しいところもあったが、日韓併合から100年になる今日、韓国と日本の関係を解き明かす登尾さんの講義は、忘れてしまった日本の悲しい歴史と、隣国との対等なつきあい方について考えさせられる時間だった。「近くて遠い国・韓国」と言われ続けてきたのが、韓流ブームや音楽交流によって、新しいつながりができつつあるが、まだ日本人の中の差別意識は根深いものがあると、登尾さんは指摘する。そして、すでに江戸時代に竹島の問題が起こっており、歴史はまさに現代につながっていることをていねいに解説された。

 韓国と日本の歴史的な悲劇について、くわしいことを習ったことのない中学生にとって、この授業はすこし衝撃的だったかもしれない。しかし、この理解なしに両国の平和的な交流は難しい、きっと避けて通れない問題だと考えさせられた授業でした。