原発不登校

放射能汚染がこわくて、安心して学校給食を食べさせられない。神戸市内での話です。弁当持参を申し出たが、蕁麻疹とかアレルギーなどの理由であれば認めてきたが、放射能を理由にというのはちょっとねえ、とはっきりした返事がもらえず、検討すると言ったままなので、学校を休ませることにしました、と母親。

 フリースクールなら給食がないと思って、子どもを行かせることにしましたと母親はフリースクールを見学して、安心して帰られました。

 10年後、20年後、内部被爆が原因で発病したとしても、その因果関係を証明するのが難しく、とくに被災地から遠く離れた関西で発症するようなことが起これば、証明が難しいだけでなく、治療費の保障もないかもしれません。そんな未来のことを考えると、いてもたってもおれなくなると母親は言うのです。ありえない話ではないだろう。放射能の影響を受けるのは、個体差があって、ある人には安全でも、ある人には危険なこともあり、平均値など問題にならないのだ。

 原発爆発後の処理が終わらず、チェルノブイリより危険なフクシマは、これからも多くの放射能と汚染された水を吐き出し、日本国中が危険な状態に陥る可能性も否定できない。そのような状況下では、今後も「原発不登校」が増えるかもしれない。