ハトは必ず卵を2つ産むと聞いた。実際に最初ベランダで見つけた卵は2つ白いかわいいまん丸の卵がころがっていた。しかし、今回2度目の産卵では、1つしか卵がないので、ふしぎに思っていたら、4日後にはもうひとつ産んで、2つの卵が並んでいた。同時に2つ産むのではないことがわかった。
ハトは飼育してはいけないらしい。別に育てたいと思ったわけではなく、空いた植木鉢に知らないうちに産卵されていて、それを捨てたり、つぶしたりはできないから、しかたなく大きくなるのを見守ってきただけである。
そして2つの卵を役3週間、ほとんど餌を食べるとき意外はじっとあたためて、ついにヒナの誕生である。あの小さな卵からいのちが誕生するのだから、感動する。しかもメスだけでなく交代で卵をあたためる。ハトは一夫一婦制らしいが、とにかく仲がいい。
産まれたヒナはすぐに親鳥のくちばしから離乳食をもらっている。大きくなるにつれ激しい勢いで親鳥のくちばしに自分のくちばしをつっこんで吸い続ける。チューチュー音をたてて吸い、親はときどきえずいている。はげしい生命力である。