不登校をマイナス評価しない
「どうしてこんなことに」と嘆かない
「まさかわが子が」と驚かない
「いったいどうすれば」と戸惑わない
「えらいこっちゃ」とあわてない
「学校を休むなんて、とんでもない」と興奮しない
「なにがなんでも登校しろ」と強制や暴力はさける
「とにかく病院へ」とあわてない
「どうしてなの?どうして」と追い詰めない
これらはすべて「学校へいくのがあたりまえ」という
制度を信じきった判断から起きてくる現象です
逆にプラス評価とは受容と理解である
「なにか原因があって休むんだろう」と冷静にうけとめる
「この子にとって、学校が楽しくない場所になっている」
「いま学校で不愉快なことが起きている」
「休むなんてよほどのことだ」
「身をひいて心をやすめるのは大事なこと」
「ゆっくり子どもの話を聞いてみよう」
高飛車な親の威厳を振りかざす態度ではなく
いまわが子を守れるのは親だけだから
学校信仰に慣れ親しんできた価値観も
いったん横において
学校でなにが起こっているのか
わが子が学校を拒否する本当の意味はなにか
じっくり子どもの話も聞きつつ判断していく
友だちとのこじれた関係や教師との関係について
子どもはていねいに話さない
いや話せないことが少なくない
だから黙る
あせった親は「黙ってたらわからないでしょ」と
がなりたてたりするが、逆効果だ
「すこし落ち着いてら話してね、ゆっくり聞くから」
と親がどっしりかまえることが肝心である
それまであまり親子で話し合うことが少なかった
家庭なら、とれをとりもどすいい機会である
原発事故のあと企業も政府も正しい情報を出さず
隠蔽してしまった
爆発の報道も遅れ、避難命令まで時間がかかった
これと同じことが学校でもくりかえされてきた
学校で起こったことをなかなか外に出さない
保護者に正しい情報が伝えられない
いじめや体罰も極力外にもれないようにされ
事件が起こって発覚するケースが目立つ
そんな密室のような学校で、耐え切れなくなって
「このままだともうだめだ」と自分なりに判断する
「自分がだめになる」「死ぬか休むかだ」と
子どもは考える
これが不登校の意味です
子どもは自分で自分のいのちを守ったのです
だから、不登校したわが子をほめてやってほしい
「よく死を選ばず、自分の命を守ったね」と
* こんな内容の講演と体験者のトークも交えて
実施しますので、ぜひご参加ください。
2012年1月14日(土曜日)午後1時半〜
会場 いたみホール(阪急伊丹駅すぐ)
〈問い合わせ〉
阪神NPOセンター (伊丹阪急駅ビル3階)
072-780-1234 市民まちづくりプラザ